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「片翼の小さな飛行機」を演じた「和合由依」さんに感動~東京パラリンピック開会式にて

2021-08-28 00:25:23 | 感動の出来事(スポーツ)
小雨の降る火曜日の夜に東京パラリンピックの開会式が行われ、無観客でのパラリンピックが始まりました。
オリンピックの開会式は色々な思いから号泣しましたが、今回は清々しい感動と共に観ることが出来ました。

式のテーマは「WE HAVE WINGS」で、会場を空港に見立てそこに集う人々を飛行機として物語を構成・・・
演出の素晴らしさ、飽きさせない展開、出演者たちの魅力で、すっかり空の世界に引きずり込まれました。

片翼のためなかなか飛び出せない小さな飛行機が、周囲からの励ましを受けて勇気を出して大空に飛ぶ物語・・・
世界の人々が注視するショーで、主人公の「片翼の小さな飛行機」を見事に演じた「和合(わごう)由依」さん。

800人のオーディションで選ばれた彼女は、演技経験も初めての若干13歳の中学2年生・・・
彼女の物怖じしない表現力豊かな演技は、自身のハンディを片翼の飛行機に乗せた生き生きとした躍動感に。

上肢下肢に先天性の機能障がいがあり、車椅子で左手も自由に動かせないにも関わらず、4歳から水泳を習い、
中学では吹奏楽部で活躍し、生徒会の役員も務める彼女は「とりあえずまずやってみよう」と言う性格のよう・・・

母親の勧めで応募した今回の公募も「とりあえずやってみよう」とダメ元覚悟の軽い気持ちで臨んだようですが、
オーディションの選考をした演出家の二人は、両名とも直感で「主役はこの子しかいない」と感じたそうです。

音楽・ダンス・映像・色彩が見事に融合した素晴らしいショーでしたが、その中でひと際輝いていた彼女・・・
演技を終え舞台を降りると、舞台裏で待つ父親を目にした途端に色々な思いがこみ上げて号泣したとのこと。

重圧からの解放感、やり遂げた達成感、そしてこのために集まった仲間ともこれが最後という寂しい思い・・・
「とりあえずやってみよう」との思いで始めたことが、世界中に感動をもたらし、世界中に存在をアピールしました。

また、音楽パートでは「布袋寅泰」氏率いる4人のロックギターバンドのパワフルな演奏も圧巻でしたが、
高校生ベーシストの「アヤコノ」さんは、中学で不登校となってから始めたベース演奏が注目を集める17歳・・・

そして、車椅子ギタリスト「川崎昭仁」さん、全盲ギタリスト「田川ヒロアキ」さんのハンディを感じないパワフルさ。
片腕バイオリニスト「伊藤真波」さんは、筋肉の動きを電気信号に変換する筋電義手での近未来的な演奏・・・

一人ひとりの個性的でオリジナリティたっぷりの素晴らしい演奏を観ながら、何度「へえ・・・」を連発したことか。
彼ら彼女らが素晴らしいショーで見せてくれた人間の無限の可能性は、既に始まった競技からも感じ取れます。

無観客ながら学校連携プログラムで希望する学校、希望する生徒はPCR検査を受けての観戦が可能・・・
息子の学校もプログラムに参加し、今日から始まった陸上を希望者が観戦しているようです。

開会式のテーマ「WE HAVE WINGS」は「われわれには翼がある。誰にでも無限の可能性がある。」ということ。
子供の時にこういう貴重な競技を観て、何かを感じ、何かを考え「自分も何かやろう」と思えたら素晴らしい・・・

生での観戦を断念せざるを得なかった大人の私も、テレビでたくさんの競技の面白さに浸り、何かを感じたい。
既に車椅子ラグビーと車椅子バスケの面白さに連日ハマっている夏終盤です。

2021年8月27日


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