波乱万丈 乳がん転移ライフ!

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「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」~昔の日本が舞台の壮大な映像美と独特の世界観を感じる映画

2017-12-02 21:20:19 | 感動の出来事(映画)
☆アッピア夫です。

今年のアカデミー長編アニメーション賞と視覚効果賞、ゴールデン・グローブ賞にも
ノミネートされている映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」を観てきました。

この映画を簡単に紹介すると、
「昔の日本を舞台に『ストップモーション』と言う技法で撮影されたハリウッドのアニメ映画」
と言うことになるのですが、とてもそんな簡単な表現では収まりきらない程の、
壮大で素晴らしい映像美と独特の世界観を持った映画で、存分に楽しむことが出来ました。

アニメと言っても正式には「ストップモーション・アニメ」と言うようですが、
登場人物である人形たちが表情豊かに躍動的に活躍するので、
アニメよりも現実感があり、実写よりも壮大なファンタジー・・・とても不思議で魅力的な世界です。

「ストップモーション」自体は、昔のアニメや人形劇の撮影で使われている技法で、
制作物を少しずつ動かしながら撮影する・・・いわゆる「コマ撮り」と言うアナログ的な技法ですが、
その古くからの技術がコンピュータと融合して、劇的に進化していることに驚かされました。

昔のアニメ映画を観ると動きがぎこちなく、そこに古き良き趣きがあったりするのですが、
この映画はとても「コマ撮り」で撮影したとは思えない程、自然で精緻な表情と動き・・・
そして、壮大なスケール感と絵画のような映像美が見事に表現されていました。

最終的にはコンピュータで修正・加工されているとは言え、
撮影そのものには膨大な時間と手間が費やされているはず・・・

調べてみると、撮影に費やされた時間は「115万時間」、コマ数は「13万コマ」とのこと。
そして、1週間で作られる映像は時間にしてたったの「3.3秒」と言う途方もないもの・・・

登場人物は3Dプリンターで造られているようですが、
顔の上半分と下半分に分けて何種類も造り、その組み合わせによって多様な表情を生み出しているようです。

また、この映画で描かれている古き日本の風景や文化が、日本人にとっては嬉しいですね。
昔の日本の日常の中での英語の会話が、また不思議な雰囲気を醸し出しています。

この映画は「ストップモーション」の高い技術を擁する「スタジオライカ」と言う製作会社の作品ですが、
その会社のCEOでもある「トラヴィス・ナイト」と言う方が監督です。

この映画では、三味線、折り紙、灯籠流し、盆踊りなどの日本の固有文化が色々と登場しますが、
彼は、小さい頃から何度も来日している大の日本マニアで、日本の文化や風習にも精通しているようです。

これまで洋画で描かれる日本は、「これは中国でしょ!」と言うようなシーンや、
日本人として違和感を持つことも多かったのですが、この映画では日本の文化や風習をちゃんと描いていて、
すんなりと入り込むことが出来ます。私は、懐かしさすら感じました。

内容も「親子」「死」「子供の成長」など、普遍的な家族観を描いていて、
ちょっと怖さもあり、大人も子供も楽しめる「宮崎アニメの次」を感じられる作品です。

映画と言えば、もうすぐ「スターウォーズ」の最新作が公開されますね。
私はもう待ちきれず、どうも落ち着きがなくなっている今日この頃です・・・

2017年12月2日


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