日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 7年と5ケ月になる・・ *

2005年08月22日 | 雑感
             

無造作に貼られた食堂の一年間の日勤表。 来年の3月まで載っている。 けどもう関係ないのだ。
移管先で即効ちょっとと言う事で、先週は大きな通販の会社への出荷業務、今日まで延長しながらの仕事。
まったく物のないところへ4名だけが出勤。 四時には終った、全てが・・。

「終ったな・・ついに」元リーダーが惜しむかのように言った。 「終りましたね・・」と私。 
もうこの場所へ足を運ぶ事は無い。 しかし感慨無量という気持ちには少し至らなかった、なぜか・・。 
最後に上司に挨拶に行ったら、色々厳しい事を言われたり、言って下さったりしたにも関わらず、
派遣会社の移動先へは行かないので、辞めることを告げるとひと言「もったいないのう・・」と言って下さった。 
以外だった。 

帰りは19歳(7月に20歳になったのだけれど)と一緒に帰った。 彼女は若いにも関わらず
実に良く気がついて、覚えも良く、頑張ってくれた。 
何かあるとすぐに舞い上がる私と違って、どんな時にも結構冷静であった。 すごく有難かった。 
彼女がいたから私もなんとか続けられたのかも知れない。 せっかちであわてもの(同じ?)
そんな私に言い聞かせるかのようだった彼女。 親子ほどの年齢だから返ってよかったのかな。

最後の日朝、そして帰りの空は真っ青だった。 色々な形の雲が浮かんでいた。 爽やかだった。 
こんな日だから、空の青さはとり分け嬉しかった。


             


帰宅後シャワーをしてほっとした時に、戸の開くような気配、カッカッカッ・・ミュールの音と小さな話し声。 
「誰なん?」
「お母さんお疲れさん!」大きな花束が娘達から私に。 「えー!」
「お母さん仕事最後の日、お疲れ様でした」 昨日は買い物があったので娘達と遅くまで一緒にいたのに、
そんなことひと言も言わなかった。 昨日から計画していたんだと言う。
美しい花束を抱えたら思わず涙が出て来た。 会社での挨拶では涙も出なかったのに。 

今朝、日記を出してみたら1998年3月17日面接、18日から即効仕事であった。 
となるともう7年5ヶ月になるんだ。 三度部署を変った。 どれもが次へのステップに大切だった。 
二度目の移動で事務職になり、初めて触ったパソコン、私は絶対無縁と思っていたのにやればやるほどに、
知れば知るほどに広がる世界。 去年はHPまで立ち上げた。 人生がきっとこの事で塗り替えられている、
そんな気がする。 

思わぬ業務の移管で、仕事をやめる破目になったけれど、なんだかこの事が私への新しいスタートに
(仕事云々ではなく)なるのでは、そんな気さえしている。 
人生を楽しむ、50代からが本当の。 そう思っているから、寂しくは無かったのかも知れない。

ピンチはチャンス・・ 新しい風を吹き込むのは自分自身。
私よ、7年間ご苦労さん、専業主婦だった私が慣れない仕事、長年支えてくれた家族の者たちには
大いに感謝である。 仕事についたお陰で、夫や職場で働く子供たちの苦労や思いに少しなりとも
触れることが出来たことも大きなプラスであった。
そんなこんなで、濃い7年と5ケ月だったことは言うまでもない。