日頃の何氣ない風景 ・音楽鑑賞・株投資、感じた事を

音楽鑑賞の感想雑文と、相場から経済情勢を
御礼
7年間 総閲覧数2,907,866  

05/ラ・ボエーム ミミ・フィオレンツァ・チェドリンス

2005-07-19 | 新国立オペラ・・
ラ・ボエーム 19日 評論・岡部氏
名作は繰り返し読み解かれるに堪える強さを有する。 その強さは屹立し、自律的な世界を形成して、無用の注釈を断固拒絶する。
粟国淳の新演出の初日を観た
粟国は、いたずらに奇を衒うことなく、極めてオーソドックスに、そつなく舞台を組み立てる、いささか紋切り型とは言え、手際よくステージをまとめて行く手腕は、彼の現場での豊富な経験を物語るものだ。
大道具を巧みに動かして鮮やかに場面転換を行う第二幕。しんしんと雪の降り積む第三幕も美しい。
ただ、そこから、何が見えてくるのだろう。・・それ以上でもそれ以下でもない、シンプルな姿のまま、だからこそ輝くのだ。
第二幕の幕切れなどをはじめ、説明的に過ぎて、屋上屋を架すものとの印象の拭えない場面が散見された点はことに氣になる。
何より、ある意味ではこのオペラそのものにも通じるはずの若々しい冒険や夢は、ステージからは立ち上ってこない。演出家の確たる個性が感じられないのは、何より残念だった。
粟国には、焦らず、じっくりと、豊かなバックグラウンドを生かす自らの道を見い出さんことを期待したい。
 キャストでは、何と言っても、ミミのソプラノ、フィオレンツァ・チェドリンスの品格と奥行きが、印象的。一貫してステージに華をもたらした。
彼女と堂々と渡り合った堀内康雄のたおやかなマルチェッロ、中嶋彰子の存在感に満ちたムゼッタの健闘も特筆に値しよう。一方、ポルティーヤのロドルフォは、潤いがなく、一本調子で魅力に欠けた。ピロッリの指揮は、東京フィル・・合唱団を手堅くまとめていた。

2003年04月30日 16時29分04秒
新国立・ラ・ボエーム  29日 4F2-18
ミミ・フィオレンツァ・チェドリンス
ロドフォ・アルフレード・ポルティーヤ
ムゼッタ・中嶋彰子
ショナール・アレッサンドロ・バッティアート   コッリーネ・矢田部一弘
指揮・アントニオ・ピロッリ オケ・東フィル   演出・粟国 淳

指揮者とオケが 俄然 素晴らしい演奏を聴かせた・・・一幕やや早いリズム感と聴かせ所の歌心が絶品であった・・・
メリハリと ミミとロドルフォの二重唱が 何とも優美、官能的な主題 弱音の愛の旋律が・・・・スカラの響が と・・・想わせる・・超白眉であった・・・
東フィルの感性豊かなアンサンブルで ブラヴァーである

ミミに病が潜む・・演技・演出を感じないので・・・最後の・・暗示的な死が・・
二幕・・・演出が舞台の動き 人物の動きとう平面的で 奥行きを 生かしきれない 特に子供 と 行進の場面に 華やかさがなく・・ムゼッタの人物像・快活さ・・ ミミの対比が 浮ばない・・・
三幕・・雪が深々と降る 冬のまま・・愛が・・春が・・・・
この二重唱が聴かせどころで
フレーニを 超えた歌唱がチェドリンスに感じた・・ボルティーアの甘い声で・・バランスある重唱となる・・・此処で二組の愛の形を提示するが・・・

演出がムゼッタとマルチェッロ と ミミとロドルフォを 舞台上で同等の役割を 果たす事が 疑問と・・脇としてムゼッタ・マルチェッロを 歌わす方が・・四重唱ではなく・・バランスに欠ける・・・・

四幕のミミが 身体が弱り・・ミミが起き上り立ち姿でロドルフォと重唱が あり・・死が近いのに????登場人物の動きに 疑問符が
ミミとムゼッタの対比が浮ばない・・・全体に陰陽のコントラストが乏しいので 劇的な感動を受けない・・・総合芸術で演出の重要性が大切と

今回は 指揮者とオケ チェドリンスに大ブラボー である

03/5 ブーレーズ マーラー・ユーゲント

2005-07-19 | ・ハーディング・ヤンソンス・内田光子
ブーレーズ・ユーゲント・オケ 2003年05月03日 07時27分41秒
ブーレーズとユーゲント・オーケストラ
4月18日ー26日の期間に・・・(6人のソリスト)
マーラーーベルクーヴェーベルンーワーグナー -シェーンベルクー
バルトーク-武満ーブーレーズーラヴェルーメシアン-
細川俊夫ーモーツァルトーハンスペーター・キーブルツ
以上の様な作曲者を取上げた・・・

芸術 は 計画 とか 作為 を 持たないもの 
刻々 に 生まれ 出てくるものである

「当 意 即 妙」   最近出合った言葉
2003年04月27日 07時10分34秒
ブーレーズと 6人の演奏者
ブーレーズの テーマ・何を聞き 何を提示するか・・・・現在同時進行の音楽と・・・・

全て初めて聞き 
鳥がつなぐ東洋と西洋の出会い・・・・

委嘱作品で 細川俊夫・ハンスペーター・キーブルツの六重奏が絶品であった・・・現代音楽は何度も聴き返し 聞き返し 感じるものと・・六人の合奏力 技術 今の時の 音楽を
堪能した

特に今回はハープ・吉野直子の 腕から指の先にいたる 美しさ・・・弥勒菩薩の指先の流れるような流動美を感じた・・・
ブーレーズに選ばれた 6人の
トッパンホール C-24・25日

ー鳥がつなぐ東洋と西洋の出会いー

メシアン・鳥のカタログ1956-58 よりヨーロッパウグイス ピアノ・ピエール=ロラン・エマール
細川俊夫・ウィンター・バード1978 ヴァイオリン・諏訪内晶子
武満徹・鳥が道に降りてきた1994 チェロ・ジャン=ギアン・ケラス ピアノ・エマール
メシアン・黒つぐみ1951  フルート・ウォルフガング・シュルツ ピアノ・エマール
細川俊夫・歌う庭2003  六重奏
マルセル・トゥルニエ・魔法の鳥かご  ハープ・吉野直子
モーツァルト・魔笛より  フルート オーボエ・フランソワ・ルルー
ハンスペーター・キーブルツ 六重奏曲2003

22日 ブーレーズ・ユーゲント・オーケストラ
22日 サントリー 2F LD-3-3
ワーグナー・トリスタンとイゾルデ 前奏曲
ベルク・ヴァイオリン協奏曲  諏訪内晶子
シェ-ンベルク・交響詩 ペレアスとメリザンド

24日 オペラシティー 3F R1-27
バルトーク・弦楽のためのディヴェルティメント
武満徹・ユーカリプスⅠ  フルート・ウォルフガング・シュルツ   
オーボエ・フランソワ・ルルー   ハープ・吉野直子
ブーレーズ・メサジェスキス  チェロ・ジャン=ギアン・ケラス
ラベル・歌曲集・シェエラザード   メゾ・ソプラノ アンネ・ソフィー・フォン・オッター
メシアン・7つの俳諧  ピアノ・ピエール=ロラン・エマール


大阪・ザ・シンフォニーホール  18日2FHH26
指揮ピエール・ブーレーズ
ダスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ1986年アバドがウィーンで創設された

ベルグ・管弦楽のための3つの小品 op.6
ヴェーベルン・管弦楽のための6つの小品 op.6
マーラー・交響曲第6番 悲劇的

ブーレーズの指揮は前回のロンドンの5番と違い
精密な構成 設計図を はみ出し オケの潜在能力を最大限 引き出すマーラー6番であった各パートは欧州のエリート超能力集団で構成され?確かな指導者 指揮者により訓練されたオケと 聴きとれる・・・・
オケの若さ 才能溢れる 響 力を感じ オケ・若さの特権・・・と
過去のブーレーズの音楽とは一味違う印象を・・

団員が指導者 指揮者を尊敬し 音楽、演奏が
でき 歓び、感謝を 足踏む態度で 音 音が

最大の尊敬を指揮者へ表す オケ集団であった・・・
初めての体験で熱い心を感じた

音響は木管の響き弦ヴァイオリンからバスまで均質で豊かな響が 初めて聞くホールでマズマズの音響と 感じた

ホールは左右に2F3Fと2・3階は奥行きがなく9列 高さをとるホール・・・サントリーホールを小振りにした感じで1700席・・・若干の空席が