懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

影を慕いて トレモロ寂し

2021年09月07日 | 日記
介護施設で昭和の歌を先生の伴奏で歌う
今はコロナで先生の演奏と歌を聞くだけ。
歌っていた頃は歌詞のファイルを渡された。

今までは何も思わず聞いていたが、知らない言葉や意味の違いに気づくようになった。これは歳を重ね経験を積んだ結果だと思う。

歳を取るのも悪い事でもない。
島倉千代子の東京だよおっかさんという曲、年老いた母を東京に呼び親孝行の歌かと思った。しかし、そうではなかった。戦死した息子の供養のため靖国神社と皇居に立ち寄るためだ。
私は思った息子を戦争で亡くし何故戦犯もいる靖国神社にお参りにいく、ましてや皇居など石でも投げてやりたい気持ちにならないのか
原爆を落とされ都市は焼かれ、シベリアに抑留されても何一つ文句いわない日本人。ふとそんな風に思う。

影を慕いては古賀政男が作詞作曲 昭和を代表するヒット曲
古賀政男には好きな女性がいたが、音楽で食わせて行ける自信もなく交際を断った。女性は振られと思い自ら命を絶った。それを気にした古賀は宮城県の蔵王中腹にある、青根温泉で剃刀自殺をはかるが友達に発見され一命はとりとめる。
蔵王の山でこの歌を思いつく。
私は蔵王は三回走った。2回は山形から登り山形に降りた。三回目は山形から登り宮城県に降り東北道へ乗った。山形県側は山には木々が生えているが、宮城県に入りしばらくすると木はなくグランドキャニオンのような荒涼とした光景が続く。山の中腹まで下ると道路は緑のトンネルになる。山越えの道と国道475号線の交わるころに青根温泉がある。古賀政男が自殺をはかった温泉はここかと思った。今は国道も走っているが、古賀政男の若い頃は道路はあったのかバスなど走っていたのかと考えた。青根温泉は今も秘湯の温泉に入っている。東北線の駅から何十キロも歩いたのであろうかと思った。

影を慕いての二番に出てくるトレモロ寂しとはイタリア語で振音と訳されている。ギターなどの弦楽器の振音をさす。ギターの場合、人差し指、中指、薬指三本で早くつま弾く奏法だそうだ。トレモロ奏法というそうだ。
代表曲はアルハンブラの宮殿(1870代 の作品)、ポップスでもアルハンブラの思い出でヒットした。


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