懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,509 奈良県旧室生村の民家

2019年05月28日 | 日本茅葺紀行

室生村は現在は宇陀市に併合されている。

奈良県の市町村名は字が難しい。歴史を感じさせる。平成の大合併で昔ながらの村名は淘汰された。

室生村には有名な室生寺がある。5月には参道や石段の周りに石楠花が植えてあるのが咲く。

石段と石楠花は有名な撮影ポイントになっている。

国宝の多い寺である。仏像には屋根はあるが風ににさらされている。

平安時代には彩色もされていたと思われるそれも消え木の劣化が見られる。

手で触れるので傷つけたりペンキを掛けたりする変質者がいるのでお堂に入れて保管すべきだとおもう。国宝を目の前で見られるのはありがたいが。

まあ東大寺の仁王像も吹き曝しだが

室生村は山間の村である。谷筋に集落が点在する。

大和棟の茅葺民家が何軒かあった。大和棟は切妻で茅葺きの両脇を袖瓦で葺いているのが特徴だ。

妻側は大壁になっている。大壁は柱の上から漆喰を塗り隠したもの真壁は柱を出し間を漆喰で塗ったもの。

こんな民家は奈良以外にも京都南部の山城や大阪南部の河内に見られる。

畿内の特徴を残した民家と言える。

茅葺き民家の撮影の楽しみは各地の形の違いに出会えることだ。ガイドブックはなく自分で探さなくてはならない。

ひとつとして同じものがない。これを全国撮り歩きコレクションするのが楽しみでありロマンである。

写真の分野にコレクション写真というのがある。

同じもの撮り歩く電車、古い街並み、マンホールの蓋、狛犬、古い木造民家、木造校舎

石橋、吊り橋、ふるい看板、ホーロー看板、暖簾、桜並木、巨木、神社仏閣、ネットで見ればマニアック人は大勢いる。

 



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