懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい物  本瓦葺民家

2015年03月17日 | 懐かしい物
本瓦は平瓦を敷き瓦の継ぎ目の防水に丸瓦を乗せる。寺院の瓦はほとんどがこの瓦を使っている。重厚さがあり風格が出てくる。しかし、平瓦止めや丸瓦を乗せるところには赤土を使う。屋根が重くなり柱も太くする必要がある。
阪神大震災で淡路島の本瓦の古い民家が数多く倒壊しているのを見て瓦屋根の民家は地震に弱いとプレハブメーカーがプレハブの優秀さを宣伝文句に使った。
淡路島は日本瓦の産地でもあったので落ち込みも多かった。

20年程前の新聞に21世紀はプレハブが8割を占めるとミサワホームの社長の記事が載っていた。本当にそうなるか検証のためにスクラップブックに貼っている。
今の新築の家を見ると瓦の家は10軒あれば一軒か二軒だ。
在来工法の民家自体が少なくなっている。
本瓦民家は大阪、奈良から瀬戸内沿岸のみに分布している。その他の地域ではほとんど目にしない。茅葺民家が無くなれば本瓦や日本瓦、瓦屋根に懐かしさを求める人が出てくるかもしれない。
私の住んでいる岡山県の南部も本瓦が残っている地域である。
地元で撮れる題材は貴重である。

写真の民家は早島町にある。早島には大きな茅葺きの旧庄屋がある
地元では苗字に敬称として大○○と呼んでいる。この家は同じ苗字だが分家であろうか。
分家でも一般サラリーマンに比べる大きな家である。





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