道彦の散歩道

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07/31 「満漢全席」と「道東盆」

2013年07月31日 | 食・レシピ

【満漢全席】
「満漢全席」とは、清朝の乾隆帝の時代から始まった満州族の料理と漢族の料理のうち、山東料理の中から選りすぐったメニューを取りそろえて宴席に出す宴会様式。後に広東料理など漢族の他の地方料理も加えるようになり、西太后の時代になるとさらに洗練されたものとなった。
盛大な宴の例では途中で出し物を見たりしながら、数日間かけて100種類を超える料理を順に食べる場合もあったとされる。
しかし、清朝が滅亡するとこのような贅を尽くしたことは無くなり、宮廷内の料理人は四散して料理の伝統が途絶えたとされる。
満漢全席の中でも一部の料理については宮廷内の料理人が伝え一般的になっているものもあるが、現在、中華料理店で出される満漢全席と言われるものの多くは宮廷と無縁の料理人が資料に基づいて、あるいは想像を膨らませて調理したものが多
いとされる。
満漢全席には山・陸・海などから珍味を集めて「32珍」と定義したものがある。
その一例としては、「山8珍」は、駝峰・熊掌・猪頭・豹胎・鹿筋など。「陸8珍」は、玉米珍・付蟆・沙豊鶏など。「海8珍」は、魚骨・鮑魚皮・大鳥参・燕巣など。

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【道東盆】
「道東盆」は、琉球王国の宮廷料理「五段のお取持」の料理の一つ。また、それを盛り付ける漆塗の蓋付きの盆のこと。

『道東盆の器』
琉球漆器製の、上から見た形は六角形の盆状の器で、料理の乾燥を防ぐための共蓋が付いている。中は中心に盆をそのまま小さくした六角形のスペースがあり、周囲に器の辺に応じた6つの仕切りがあり、合計7区画に分かれている。
宴会料理の器であるため豪華な装飾が施されるのが通例。

『道東盆の料理』
「五段のお取持」は中国からの答礼使である「御冠船」の接待料理に、薩摩藩の影響下で導入された本膳料理の影響を受けて発達した料理であるが、道東盆は「五段のお取持」の二の膳と三の膳の間に泡盛のつまみとして出された料理で、オードブルに相当する。

『献立』
■ミヌダル:豚ロース肉をすり胡麻や味醂で作ったタレに漬け込み、蒸し焼きにしたもの。
■ポーポー:味噌餡を中心にしてクルクルと巻いて仕上げたクレープ状の料理で中華料理から伝来した料理と言われている
■チギアギー:「つけ揚げ」ともう。本土で言う薩摩揚げのこと。
■クーブマチ:昆布巻き。見た目は本土の物と同じだが、芯に豚肉を使う場合がある。
■花イカ:コウイカを飾り切りし、周囲を食紅などで染めた物。
■田芋の唐揚げ:「田芋」を輪切りにしてから揚げし、醤油と砂糖を混ぜた付けダレにくぐらせる。
■ゴーヤフクミー:ニガウリの天麩羅。

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