テレビシリーズ「13 thirteen」の中に一編、鶴田法男監督・共同脚本の'06年作品『ドリーム・クルーズ』をDVDで見ました。
海に落ちた帽子を取ろうとしてボートが転覆し、沈んでいく弟のショーンを助けられなかった兄のジャック。弟が海の底へ沈んでいくところで目が覚めた、既に大人となった彼(ダニエル・ギリス)は、洗面台に浮かんでいるショーンの帽子を目にしますが、目をつぶって改めて見ると、そこには何もありません。顔を洗っていると、いきなり緑色の手に顔を掴まれます。
海上のボートの上にいるジャック。横に浮かぶ帽子。それに手を伸ばすと、背後から緑色になった弟が飛びかかってきます。再び目を覚ますジャック。そこへ百合(木村佳乃)から電話がかかってきて「近々会いたい」と言ってきます。
東京の「M&B法律事務所」に出社したジャックは、支社長から、大事なクライアントである斉藤英治が契約不履行で数社から訴えられそうになっていることを知らされ、すぐ彼に会って手を打ってほしいと言われます。携帯はずっと留守電なので、彼の会社に連絡をほしいと伝言を頼むと、すぐに英治から電話があり、夢浜マリーナへ来いと言った英治は、一方的に電話を切ってしまいます。
待ち合わせ場所にジャックが行くと、そこには英治の妻・百合がいて、彼女のことを本気で好きになってしまったとジャックが話していると、遠くから疑惑の目で英治が二人を見ています。英治は海の上で話をしようと言って、ジャックを自分のクルーザーに誘いますが、海の中からは緑色のショーンが「ジャック」と呼ぶのが一瞬見えます。
クルーザーに乗り、弟が溺れ死んだ時のことを回想するジャックは、コーヒーの表面に弟の姿が写っているのに気が付きます。海を怖がる理由を百合に教えるジャックに、百合は英治と別れるつもりだと言います。錨を投げ下ろす英治。書類を見せて自分に任せてほしいと言うジャックに、英治は任せるが裏切るようなマネはするなと念を押します。すぐ戻らなければならないと言うジャックに、晩飯くらい喰っていけと無理矢理足留めする英治。食事をしながら、日本語の上達にはピロートークが一番だから、日本人の恋人を作れと、英治は言う一方、姦淫の罪を犯した者は地獄行きだとも言い、日本では昔は四つ裂きの刑に処していたと語ります。そして、自分の世界一の宝物は百合だと言い、彼女が美人であることをジャックに無理矢理認めさせます。
夕陽の中、鼻歌を歌いながら船を操船する英治。二人の仲に英治が勘づいていると話すジャックに、百合は無事に帰れるか不安だと言います。百合が英治の前妻は情緒不安定で失踪したことをジャックに語るショットに、英治が操船しながらジャックナイフを取り出すショットがカットインします。
やがて陸に船が向かっていないことに気付く百合。すると船が急に止まり、エンジンに異常がないことを確かめた英治は、スクリューに海草が絡まったかもしれないと言って、ジャックに命綱を放り投げ、潜れと命令します。客に失礼だと言う百合の意見を入れて、自分で潜る英治。髪の毛がからみついているのを見て、急浮上する英治でしたが、百合らの問いには応えず、再び潜って髪の毛を取り除いていると、髪の毛が急に英治の腕にからみついてきて、エンジンが突然かかり、スクリューが回り出します。命綱が途中で切れているのを見た百合は、英治を助けようとするジャックを押しとどめ、事故であの人は死んだんだとジャックを説得していると、そこへ無傷の英治が海の中から現れます。やはり海草の仕業だったと言う英治は、エンジンを全開にさせますが、スクリューは回っていないことに百合は気付きます。エンジンが煙を発しているのを見るジャック。そこに現れた英治は階下へ歩いていきますが、彼の歩いた跡には血がたれているのにジャックは気付きます。しかし百合が来ると、血は消えています。ベッドに座り込んだ英治は、何も心配することはないと言い張ります。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
海に落ちた帽子を取ろうとしてボートが転覆し、沈んでいく弟のショーンを助けられなかった兄のジャック。弟が海の底へ沈んでいくところで目が覚めた、既に大人となった彼(ダニエル・ギリス)は、洗面台に浮かんでいるショーンの帽子を目にしますが、目をつぶって改めて見ると、そこには何もありません。顔を洗っていると、いきなり緑色の手に顔を掴まれます。
海上のボートの上にいるジャック。横に浮かぶ帽子。それに手を伸ばすと、背後から緑色になった弟が飛びかかってきます。再び目を覚ますジャック。そこへ百合(木村佳乃)から電話がかかってきて「近々会いたい」と言ってきます。
東京の「M&B法律事務所」に出社したジャックは、支社長から、大事なクライアントである斉藤英治が契約不履行で数社から訴えられそうになっていることを知らされ、すぐ彼に会って手を打ってほしいと言われます。携帯はずっと留守電なので、彼の会社に連絡をほしいと伝言を頼むと、すぐに英治から電話があり、夢浜マリーナへ来いと言った英治は、一方的に電話を切ってしまいます。
待ち合わせ場所にジャックが行くと、そこには英治の妻・百合がいて、彼女のことを本気で好きになってしまったとジャックが話していると、遠くから疑惑の目で英治が二人を見ています。英治は海の上で話をしようと言って、ジャックを自分のクルーザーに誘いますが、海の中からは緑色のショーンが「ジャック」と呼ぶのが一瞬見えます。
クルーザーに乗り、弟が溺れ死んだ時のことを回想するジャックは、コーヒーの表面に弟の姿が写っているのに気が付きます。海を怖がる理由を百合に教えるジャックに、百合は英治と別れるつもりだと言います。錨を投げ下ろす英治。書類を見せて自分に任せてほしいと言うジャックに、英治は任せるが裏切るようなマネはするなと念を押します。すぐ戻らなければならないと言うジャックに、晩飯くらい喰っていけと無理矢理足留めする英治。食事をしながら、日本語の上達にはピロートークが一番だから、日本人の恋人を作れと、英治は言う一方、姦淫の罪を犯した者は地獄行きだとも言い、日本では昔は四つ裂きの刑に処していたと語ります。そして、自分の世界一の宝物は百合だと言い、彼女が美人であることをジャックに無理矢理認めさせます。
夕陽の中、鼻歌を歌いながら船を操船する英治。二人の仲に英治が勘づいていると話すジャックに、百合は無事に帰れるか不安だと言います。百合が英治の前妻は情緒不安定で失踪したことをジャックに語るショットに、英治が操船しながらジャックナイフを取り出すショットがカットインします。
やがて陸に船が向かっていないことに気付く百合。すると船が急に止まり、エンジンに異常がないことを確かめた英治は、スクリューに海草が絡まったかもしれないと言って、ジャックに命綱を放り投げ、潜れと命令します。客に失礼だと言う百合の意見を入れて、自分で潜る英治。髪の毛がからみついているのを見て、急浮上する英治でしたが、百合らの問いには応えず、再び潜って髪の毛を取り除いていると、髪の毛が急に英治の腕にからみついてきて、エンジンが突然かかり、スクリューが回り出します。命綱が途中で切れているのを見た百合は、英治を助けようとするジャックを押しとどめ、事故であの人は死んだんだとジャックを説得していると、そこへ無傷の英治が海の中から現れます。やはり海草の仕業だったと言う英治は、エンジンを全開にさせますが、スクリューは回っていないことに百合は気付きます。エンジンが煙を発しているのを見るジャック。そこに現れた英治は階下へ歩いていきますが、彼の歩いた跡には血がたれているのにジャックは気付きます。しかし百合が来ると、血は消えています。ベッドに座り込んだ英治は、何も心配することはないと言い張ります。(明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)