gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ジョン・カーペンター監督『13 thirteen グッバイベイビー』

2012-06-18 04:57:00 | ノンジャンル
 テレビシリーズ『13 thirteen」の中の一編、ジョン・カーペンター監督の'06年作品『グッバイベイビー』をDVDで見ました。
 森の中を逃げる娘アンジェリーク。男女の医師が乗る車の前に彼女は飛び出し、その車で医師らの勤務先である「リンカーン郡婦人科診療所」に運び込まれます。診療所のゲートに迫る真っ赤なバン。アンジェリークの懇願で、警備員のキアナンはゲートを閉め、バンの侵入を防ぎます。バンにはアンジェリークの父ドウェインが乗っていて、1分以内に娘を返すようにキアナンに言いますが、キーファー所長は、ドウェインが過激な中絶反対派として裁判所命令で診療所への接近を禁じられていることを理由に、キアナンに命じて、ドウェインに車を450m後退させます。15分以内に娘を返せと改めて言うドウェイン。
 アンジェリークを診察した医師は、彼女が妊娠していることを知りますが、アンジェリークは中絶が神のご意志だと言って、すぐに手術してほしいと言います。彼女は自分が15才で、妊娠するのも今回が初めてじゃないことを認め、先週の土曜日にレイプされたのだと言いますが、胎児の成長を見て、医師はもっと前から妊娠いているはずだと言います。
 しびれを切らしたドウェインは、自ら拳銃を持ち、3人の息子たちにもライフルを持たせて、警備員を殺し、診療所に侵入します。防弾チョッキを着て、拳銃で応戦する所長。その間にアンジェリークの腹はみるみる膨張し始め、医師は既に陣痛が始まっているので、もう産むしかないと言います。邪悪な子なので産むわけにいかないと言うアンジェリーク。
 ドウェインの息子の1人が所長に撃たれて死に、所長も足に傷を負います。一方、アンジェリークの産道からは白い液体が噴出し、それを顔に浴びた女医は目が見えなくなります。所長室に追い込まれた所長は、椅子に座った状態で、ドウェインとその息子の銃弾を浴び、手に傷を負い、拳銃を落とします。ドウェインはぶらんぶらんになった所長の右手を確認すると、左手も拳銃で叩いてつぶし、防弾チョッキを脱がすと、机の上に所長を横たわらせ、自分が中絶をしてやると言って、所長の股間に穴を開け、そこから血液を吸い出して、所長を殺します。
 たまたま診療所に居合わせた別の親子は脱出を図りますが、診療所の外で警備に当たっていたドウェインのもう1人の息子に足留めされ、ライフルを構える息子に駆け寄ろうとした父親は腹を撃たれた後、頭を吹き飛ばされます。
 アンジェリークは、頭が人間の赤ん坊で体はエビ状のものを産むと、診療所の照明が点滅し始め、やがて廊下の床が持ち上がると、そこから角をはやした巨大な化物が現れ、咆哮します。ドウェインの息子はその化物に殺され、赤ん坊の姿を見たドウェインは「神の意志にしたがったのに‥‥」と絶句した後、やはりその化物に殺されます。アンジェリークは赤ん坊の頭を拳銃で撃ち抜いて殺すと、その赤ん坊の父親であった化物は、赤ん坊の死体を抱き上げると、静かに立ち去っていくのでした。

 最初から最後まで緊迫感のある画面が連続し、化物やその赤ん坊の造形、そしてそれらの撮り方も見事で、堪能しました。居合わせた親子の父親の頭がライフルで吹き飛ばされるショットも、リアルで凄かったと思います。見ごたえ十分の「娯楽映画」でした。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/