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イヴォン・シュイナードさんの言葉

2007-08-17 15:18:23 | ノンジャンル
 月刊「ソトコト」9月号で、イヴォン・シュナードさんを取材した記事が載っていました。 
 イヴォン・シュイナードさん、と言ってもほとんどの人が聞いた事がないと思います。彼はLAから100キロほど西にある小さな町、ベンチュラに本拠地を置くアウトドア衣料メーカー「パタゴニア」の創業者です。
 彼の職業哲学は徹底しています。「私たちのビジネスでもっとも重要なのは、売上高でも利益でもなく、地球を守ることだ。」 健康な地球がなければ、株主も顧客も社員も存在しない。だから、会社経営の第一目的を、地球の環境保全に置く。そして彼の会社経営は、成功しているのだそうです。
 そして、環境を守るために個人レベルでできることは? の問いに、彼は「消費をやめることです。」と経営者としてはとんでもないことを言っています。ユーザーがたくさんの製品を消費して、自らの会社に利益をもらたすことよりも、少ない消費を促して地球へのインパクトを小さくする。その奉公に向かって、努力すること、というのが企業家としてのイヴォンさんの信念なのだそうです。
 少ない消費を促したら、会社が儲からなくなるんじゃないでしょうか? 儲からなけらば、いくらそれが地球環境に優しいものだとしても、企業が立ち行かなくなるんじゃないんでしょうか? その辺を詳しく取材して聞いてほしかったと思います。
 確かに地球は有限なのですから、経済成長率を永遠に上げて行くというのは幻想で、どこかで頭打ちになるか、あるいは経済成長率が穏やかなマイナスになっていくのは目に見えています。そこには「少ない消費」という考え方、日本の言葉でいうと「質素」という言葉がありますが、そうした生活スタイルへの移行が叫ばれてもいいのでは、と思います。ただし、そうして消費が頭打ちになった時、どうやって企業は生き残って行くのか、それを今から考えなければならないでしょう。そのためには、このイヴォンさんの経営スタイルが大きなヒントになるような気がするのですが‥‥