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ジェフリー・ディーヴァー『ボーン・コレクター(下)』

2007-08-23 15:00:12 | ノンジャンル
 ジェフリー・エヒーヴァーの「ボーン・コレクター(下)」を読みました。
 ボーン・コレクターは老人を桟橋の杭に手錠でつなぎ、満潮時に全身が沈むように海に入れます。そしてタクシーに戻るとぶつかってきたジョギング中の女性を殴打して意識を失わせます。サッックはFBIが犯人の逮捕ばかり力を入れて被害者の救出に熱心でないことに愛想をつかし、証拠全部とともにライムの家に現れます。しばらくするとデルレイが窃盗の罪でサックスを捕まえにきますが、そこへFBIマンハッタン支局長と検事総長が現れ、捜査はライムに任せることにしたと言います。市長もその意向だとのこと。デルレイは苦悩の表情を浮かべるが、その後はライムらに協力します。サックスとライムは前の現場で発見された下着が海水に濡れていたこと、月の満ち欠けの載っていた新聞、タバコの葉から、犯人は昔タバコ畑の桟橋のあったところで被害者を溺死させるつもりだと推理し、間一髪で被害者を救出します。
 国連平和会議に出席するキャロルと幼い娘は犯人のタクシーに乗り、アジトに娘だけ残して教会の地下室に時限爆弾とともにキャロルを閉じ込められます。ライムは過去の事件から次は教会の放火をすると推理し、昔の黒人居住区にある教会にサックスを急行させ、間一髪でキャロルを救います。様々な証拠から犯人が「古きニューヨークの犯罪」という本を読み、その本の中のシュナイダーの犯罪を模倣していることが分かります。犯人の住居も特定され、警察が踏み込み、野犬に襲われそうになっていた少女を救出するが、そこには酸で肉を溶かされた死体が3体と、無数の人骨が発見され、警官たちは悪臭と死体の惨状に吐き気を我慢します。犯人はいませんでした。
 シュナイダーが警察を恨んでいたように、犯人も警察を恨んでいるかもしれない、とライムは考えます。そして、ライムを訪ねてきたライムのよく知る男は、ボーン・コレクターでした。さて、その男は‥‥。

 意外なラストがこれから展開していきます。リンカーン・ライム・シリーズの第一作ということで、人物紹介が前半は長く、それを読むのに少し疲れますが、後半は怒濤のごとく、ストーリーが流れ、次々と起こる事件のハラハラします。犯人逮捕への道以外に、ライムとサックスが次第に仲良くなっていき、自殺願望の強かったライムが最後に生きる希望を見い出すところなど、ちょっと感動的でした。
 上のあらすじの詳細と衝撃のラストについては「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」の項に載せておきましたので、興味のある方はご覧ください。
 まだ読んでない方にはオススメです。