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ジョン・カーペンター監督『遊星からの物体X』その2

2022-09-03 07:53:43 | 日記
 昨日の続きです。

 やがて隊員のフュークスが、屋外でマクレディの破れた服を見つけます。マクレディはフュークスの行方を知るため、屋外チームと屋内チームに分けて捜索し、20分後に集会室に集合することにします。ブレアは変な音がするので部品小屋から出してほしいと隊員に言います。一方、屋外でフュークスの焼死体が発見され、化物化しそうになって自殺したのではと推測されます。
 やがて集会室では解散してから45分も経っているのに、屋外チームが戻らないことから、彼らをあきらめてドアが開けられないように板を釘でうちつけます。そうしてるうちに屋外チームの一人が戻ってきます。マクレディの破れた服が発見されたので、彼を小屋に閉じ込めて来たと、その隊員は言います。その後、やって来たマクレディは手にダイナマイトを持ち、彼を狙う火炎放射器を置けと命じます。マクレディは、これは彼をはめるための罠だと言い、マクレディを捕まえようとする乱闘の中で、心臓が止まってしまった隊員の心臓マッサージを医師がしていると、その隊員の腹が裂けて出てきた歯が医師の両手にかみつきます。マクレディは隊員を火炎放射器で焼き殺し、新たにまた怪物化した医師も焼き殺します。
 マクレディは隊員たちに椅子やベッドにお互いに縛りつける命令を下し、各人から血液を取り、犯人捜しをすることになります。化物ならバーナーで焼いた針金を血に入れれば、何らかの反応があるはずです。一人ずつやっていって、パーマーの番になると、血は激しく飛び散り、その一滴一滴が生きもののように動き始めます。縄を切って怪物化したパーマーに対し、火炎放射器は不発でした。その間に隣に座っていた隊員が餌食にされます。天井に張り付いたパーマーの化物に対し、やっと焼き殺すことに成功するマクレディ。炎上した怪物は壁を突き破って屋外に出て、ダイナマイトで粉々になります。ベッドに縛りつけてあった2人の隊員の死体も焼き殺すマクレディ。残った隊員の血はみな正常でした。
 ブレアの元にマクレディが隊員を行かせたところ、ドアは開いていて、ブレアはいません。床を取り除くと洞穴に通じていて、その先には小さな円盤があり、それを作るのには壊れたヘリの部品が使われていました。
 チャイルズが外に出て、母屋の電源を切ってしまいます。「6時間後には極寒の世界になる」と言う隊員。「自殺だ」と他の隊員が言うと、「でも化物は冬眠するだけだ」と返します。「冬眠させないよう、周囲を温めてやろう」と別の隊員。洞穴の円盤を爆破する隊員たち。「どうせ死ぬなら道連れだ」と、基地の各部屋を火炎びんで爆発させていく隊員たち。発電室に行くと、発電機は盗まれていた。残された蓄電池とラジエターもそれぞれ持ち場を決めて破壊する準備をしていますが、一人の隊員は突然現れたブレアに襲われます。マクレディは不吉な予感がしてダイナマイトに火をつけようとしますが、洞穴の向こうから巨大な何かが地中を進んできて、マクレディをはじき飛ばします。地中から現れたのは3つの恐竜の顔を持つ巨大な化物でした。その化物にダイナマイトを投げつけ、爆発させるマクレディ。各部屋の爆薬が次々に爆発していきます。
 最後に残ったのはマクレディと黒人の隊員でした。黒人の隊員はブレアを追ってるうち、吹雪で見失ったと言います。二人は遠く長い春までの時間をどう過ごせばいいのか、途方にくれるのでした」。

 音楽にエンニオ・モリコーネを使うほどの力作で、化物の造形は『エイリアン』をずっとクロネンバーグ的に発展させたもので、クロネンバーグはこの映画を観て『ビデオドローム』を撮ったとしか思えないほど、内臓的な不愉快さを与えるものでした。ジョン・カーペンターの代表作の一つだと思いました。