gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ロマン・ポランスキー監督『ナインスゲート』

2011-06-13 03:25:00 | ノンジャンル
 ロマン・ポランスキー監督・製作・共同脚本の'99年作品『ナインスゲート』をスカパーの洋画★シネフィル・イマジカで見ました。
 稀覯本のあくどい売買をしているコルソ(ジョニー・デップ)は出版者の社長で稀覯本の蒐集家でもあるバルカンから、悪魔が悪魔を呼び出す手引書として書いた『デロメラニコン』からの借用があるトルキア著の『影の王国への9つの門』という稀覯本を、テルファーが自殺する前日に自分が買い取ったもの以外に世界に存在する2册について調べてくれと依頼されます。テルファー夫人に先ず会いに行ったコルソは、本を知人のバーニーに預けた後、彼女から本を買い戻すと言われて色仕掛けに会いますが、本がないことを知った夫人に襲いかかられ、意識を失います。意識が戻ったコルソはバーニーの元を訪れますが、彼は既に殺されていて、彼の隠し戸棚から本を取り戻したコルソは、バルカンに仕事を降りると連絡しますが、断られます。テルファーが本を買ったというスペインのセニサ兄弟を次に訪ねると、トルキアが本を作るのに悪魔のルシファーが協力したと兄弟は言い、確かに本にある9つの図版のうち3つにはトルキアのマークではなくルシファーのマークが描かれていました。コルソは1册を持っているポルトガルのファルガスを訪ね、本を調べさせてもらうと、3つの図版にわずかな違いがあり、その図版にはやはりルシファーのマークが描かれていました。その直後コルソは謎の男に殺されそうになりますが、謎の女に助けられます。調査の結果を聞いたバルカンはその本を手に入れろとコルソに命じますが、そこにまた現れた謎の女とファルガスの元を訪ねると、彼は既に庭の池で溺死させられていて、本は図版のページだけ切り取られ、残りは半分燃やされてしまっていました。コルソは女と、残りの1册を持っているケスラー男爵夫人の元を訪ねると、彼女は火刑に処せられたトルキアを奉る「銀の蛇」という秘密結社があり、テルファー夫人の書いた本が1年に一度行われる儀式で朗読されることを知らされます。コルソがバルカンの使いであることを知った夫人は一旦は本の閲覧を拒否しますが、コルソが自分の本と夫人の本との図版の違いを指摘すると調査を許します。調べている時、コルソは不意に襲われて失神し、目覚めると夫人は絞殺されていて、やはり図版を切り取られた本が燃やされていました。ホテルに帰ると、自分の本がテルファー夫人に盗まれていましたが、馴染みのホテルマンにテルファー夫人が滞在しているホテルを調べさせると、夫人と謎の男の乗る車をコルソと女は追跡し、やがて夫人の実家である城に到達します。そこで謎の男を倒したコルソと女は、夫人の行う儀式に潜入しますが、そこへバルカンが現れて夫人を絞殺して、本とともに立ち去ります。一人それを追ったコルソは途中でまかれてしまいますが、ケスラー夫人の本にはさんであった絵葉書の場所に行くと、そこでバルカンはナインスゲートを開く儀式を行っていて、不死を確信して自らに火を放ちますが、あっさり焼死してしまいます。現れた謎の女は図版が一枚差し替えられていたのでバルカンは失敗したのだと言い、コルソを誘惑してセックスしますが、その最中女の顔は様々な人物のものに変わります。コルソが気が付くと、そこにはセニサ兄弟の名が書かれた紙が残されていて、コルソが彼らの元を訪ねると、兄弟は既に姿を消していましたが、本から引き剥がされた、図版の載ったページが1枚残されていました。そしてコルソがナインスゲートを通ることが暗示されて映画は終わります。
 沈んだ色調の画面が魅惑的でした。ジョニー・デップの良さもよく出ていたと思います。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto