goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

北尾トロ・下関マグロ『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』

2011-06-12 06:19:00 | ノンジャンル
 北尾トロさんと下関マグロさんの'11年発行の共著『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』を読みました。お二人が大学を卒業し、ライターという職業につくまでの過程('83年3月から'88年12月まで)を書いた本です。
 お二人が私より1年年上ということもあり、私と共通する部分が多々ありました。例えば、トロさんがうっかりして必修単位を落としてしまい、大学を1年留年したこと(私も大学で文転する際、必修科目を取り忘れて1年留年し、呆然とした経験があります)、トロさんが就職した先での研修初日に会社を辞めてしまったこと(私も最初の就職の研修合宿で気分が悪くなってしまい、研修の後半、部屋で一人サボッて寝ていた経験があります)、トロさんがサラリーマンだけにはならないと決めていたこと(私は営業だけにはなりたくないと堅く思っていました)、トロさんがちょっと面白いかもしれないと思ってジャーナリスト専門学校に通い出したこと(私も最初の仕事を辞めて自宅で悶々としていた時、ふと子供に社会を教えるのが面白いかもしれないと思い、塾教師を始めました)、トロさんが成りゆきで編集の仕事に巻き込まれ、忙しくなっていったこと(私も塾教師を始めると、次々と仕事を振られるようになり、週7日働くようになったことがありました)、トロさんがド素人にもかかわらず、編集の仕事をどんどん振られていったこと(私も最初の就職先で、ろくな経験もなかったのに、2年目にいきなりメインの部署の責任あるポストを与えられ、自滅しました)、トロさんが'83年11月当時、深夜にバイトで丸ノ内線茗荷谷駅の線路の点検を行っていたこと(当時、私は茗荷谷に住んでいました)、トロさんが大学時代の後半から、月曜に『週刊競馬ブック』を買い、週末の競馬に備えていたこと(私もそうした週の過ごし方をしていたことがあります)、トロさんが時間をつぶすため、よく映画館を利用していたこと(私も大学時代、よくそうしていました)、お二人が独立したばかりの上司に会社の経費でご馳走されたこと(私も同僚とともに上司に誘われて会社の独立に付き合い、その会社の経費で随分飲み食いした経験があります)、トロさんが仕事仲間と飲みながら延々と雑談にふけるのを最良の楽しみにしていたこと(私も塾教師の後半の時期は、毎夜のように同僚と飲みに行くのが日課になっていました)などなどです。
 写真が豊富に掲載されているのですが、若い頃のトロさんがあまりに痩せていることと、マグロさんがあまりにいかがわしい雰囲気を醸し出しているのが印象的でした。別にサラリーマンにならなくても何とか生きていけることを教えてくれる本です。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto