私がそばに求めるもの・・・やぶ新の大ざる

私がそばに求めるものは、蕎麦の香りとか、麺のコシとかといったものではない。
もちろん、高級感や贅沢感でもない。
唯々、「気軽」に食べることができるということ。

そうした意味で、どちらかというと大衆的な雰囲気と価格の安さ、盛りの良さが基準となる。

函館駅前の「やぶ新」は、そば屋らしい名前だが、そばがとりわけ旨いわけではないと思う。
どちらかといえばラーメンの方がまともだ。
そばだって、自家製麺ではなく、出口製麺の麺を使用。

つけだれだって、もりとざるの違いもなく、つけめん（もりラーメン）のたれとも共用している。



見てのとおり、大ざるとはいえ盛りの良さはなかなかのものだ。
もちろん手打ちそばもこよなく愛する私ではあるが、こうした気楽さも大事にしたい。
この店は、おっさんばかりでなく、近くで働くOLさんも訪れることがある点からも単なる大衆食堂ではないことも示しているのではないか。

＊