”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

新生「自民党」に期待薄、凋落の一途を辿ることは必至

2009年09月30日 08時05分41秒 | 政治
 今夏の衆院解散前、衆議院に169人いた「日本会議国会議員懇談会」(通称:日本会議)に加盟する議員で、選挙で勝ち残ったものは、自民大敗により、82人に半減した。その中に大島理森(青森3区)、谷垣禎一(京都5区)、石破茂(鳥取1区)の名前がある。何のことはない。新しく自民党総裁と幹事長、政調会長に就任した3氏だ。この日本会議の主な活動内容というのが、①憲法の日本の伝統・国柄に基づく「改正」推進、②「有事法制」の整備 、③「首相の靖国神社参拝」の推進 、④「外国人参政権」反対、⑤ 「夫婦別姓法案」への反対、 ⑥行き過ぎた地方分権に繋がる「自治基本条例」の制定反対・・・などである。
 いわば、自民党の中の保守中の保守というか復古趣味、守旧主義といった色彩が強く、果たして自民党の再生につながるのかといった心配もしたくなるところだ。まあ、この人たちの考え方を全て否定するつもりは毛頭ないが、「保守政党の復権」を願うなら、穏健主義あるいは漸進主義といった体様が望ましいのではなかろうか。しかしながら、どちらかというとリベラリズムに立脚する民主党に対峙する勢力としては、かつての利益誘導型選挙を是とするような拝金主義とは決別しなければならないだろう。その意味で谷垣総裁の誕生は果たして吉と出るのだろうか?三役の顔ぶれを見るにつけても期待は薄いのではないだろうか。
 また、公明党の山口那津男代表は26日、この秋の臨時国会で、永住外国人に地方選挙権を付与するための法案を議員立法で提出することを明らかにしていることからも、自民党との距離はさらに遠くなりそうだ。大体において日本会議の主旨に賛同する日本人がどれだけ存在するのであろうか?決して多くはない筈である。人気投票的な選挙となる小選挙区制では、これらの主張は受け入れを少なくともマスコミには拒絶されるに違いない。そう考えると自民党は凋落の一途を辿ることは必定であり、下手をすると、来年の今頃には消えてなくなっているかもしれないと思うのは私だけであろうか?
 世論調査では、無党派層は自民党の復活を願っているという結果が出ているらしいが、それは本来あるべき自民党の主張を理解したうえでの発言ではないと思う。自由民主党から自由がなくなった巨大な民主党の一党独裁がはじまった。民主党は、下手に何もしなければ4年間は政権の座に居座ることができる。
 しかし、公約実現の功を焦るととんでもない方向に行ってしまうから気をつけた方がいい。大概の場合、4年も経てばマニフェストを覚えている人なんかいないからだ。