”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

公明党の惜敗の意味するもの(追記あり)

2009年09月07日 11時44分27秒 | 政治
今回の選挙は、自民党は惨敗なら、公明党は惜敗であったとみることができる。そもそも公明党への支持は、風を期待できるものではなく、風により減るものでもないことは今回さらに明らかになった。要するに現在の衆議院選の制度では、同党の大勝はかなり難しく、投票率がアップすればなお苦しくなるのだ。しかしながら、投票率が上がらないことを期待するようでは政治参加を自ら否定するようなものだ。自民党の復活はあるかどうかの問題は民主党としては実はあまり問題ではない。その証拠に少数政党がさらに不利になるような、比例代表選出の議員数削減を選挙前から民主党が標榜しているのをみると明らかだ。要は、民主党(特に小沢一郎)の大きな狙いは、公明党の撲滅だったわけである。小選挙区での全敗は、してやったりだろうが、公明党は21議席をなんとか死守した。既に来年の参議院選をどう戦うかが喫緊の課題である。代表が太田氏から山口氏に代わろうとしているが、大事なのは本来の健全野党としてどこまで庶民の立場を代弁できるかだ。この際は、自民党とは一時手を切ることも必要である。自民党が健全保守として蘇るのなら、一緒の行動も許されるが、相も変わらずの状況では少し距離を置くべきだ。支持母体の創価学会員は懸命の活動をしたことは想像に難くないが、一方公明党議員(とりわけ太田代表)には慢心もあったのかもしれない。情勢をみれば自らの敗戦は必定だったからである。本当の中道政党が生き残るか否か、来年は同党の存亡にかかわる正念場となろう。
追記)
9月6日NHKの番組で岡田外相(予定)は、民主党がマニフェスト(政権公約)で掲げた衆院比例代表の定数を80削減する方針に関しては「比例中心にすると第三党(公明党のことを指す)が主導権を持ち、かえって民意がゆがめられる。(削減は)多くの国民の共感も得ており、簡単に変えられない」と、削減を目指す考えを改めて強調していたことを付記する。