チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、患部のケアとウォーキングマシン60分を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「前回の検査から約1ヶ月が経ちますので、週明けにエコーで覗いてもらったところ、『徐々に症状の回復が進んでいる』(獣医師)とのことでした。外見上もだいぶスッキリしてきたように思います。休んでいても馬体は落ちておらず、張り艶を保っているあたりは偉い馬ですよね」
-----
まずは、『徐々に症状の回復が進んでいる』とのことで良かったです。すでに「外見上もだいぶスッキリしてきた」こと、そして何より「休んでいても馬体が落ちず、張り艶を保っている」点を考えると、少しずつ『秋には実戦復帰』の線が濃くなってきたように感じます。
いや、休んでいても馬体に張りツヤがあるということは、(患部は別にして)全体的に体調がよい証拠でしょうし、何より気持ちが前向きだからこそ…だと思うんですよね。
もともと矢作先生はこのまま引退させることは考えていないと仰っていましたし、先週、今週のパンサラッサの状況を想像するに、本人(馬)もそんなことは全然考えていない雰囲気で。。もちろん、すべては今後の回復状況、調子次第になりますが、パンサラッサがまだ走りたいのであればそうさせてあげたいですし、走るとなれば相応しい舞台を用意しなければ…ですからね。
例によって、あまり先走って余計なことを考えてはいけないんでした(^^ゞ 当面は、引き続き順調な回復を祈りつつ(いずれ来るであろうラストランも意識しつつ)心静かに見守りたいと思いますm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサ:公式HP(2023/6/30更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、引き続き、おもに周回コースにて軽いキャンター2000m、ウッドチップ坂路にてハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「日中はだんだんと暑くなってきましたが、今週も朝一番の組でコース入りしており大丈夫。変にモタれることなく、体を起こして走れていますので、特に苦しいところはなさそうです。有意義な夏休みにするべく、これを習慣化していきたいですね」
-----
日に日に暑さが増すなかでも、フォームを崩すことなくしっかり走れているようでよかったです。
バスラットレオンにとって一番嫌なのは、いわゆる『ダラーっとした走り』が習慣化してしまうことですから、この休養中も『走るときにはフォームを崩さずしっかり走る』ことを大切にしてもらえればと思います。
もちろん、それはチャンピオンヒルズさんも百も承知と言いますか、そもそも一昨年の秋にフォームを見直し、改善してくれた功労者ですから、きっとこの夏休みは有意義なものになるでしょう!
【チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオン:公式HP(2023/6/30更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、おもにウッドチップ坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。5日には15-15程度で登坂しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「だんだんと暑くなる中でもバテの兆候は見て取れませんので、5日から試験的に少しだけペースを上げて乗ってみました。ここで動かしてみてどのようなリアクションを見せるのか。そして現時点で去勢の効果がどこまであるのか。まずはその様子を窺っていきたいと思います」
-----
もう関西はかなりの暑さになっているはずですが、それでもバテの兆候が出ていないのは素晴らしい進歩です。直接的にはエアコン付きVIP馬房の効果が大きい気もしますが、それに去勢効果が上乗せされているとしたらさらに良し。。ひょっとしたら、ついに暑さ嫌いを克服したのかも…と都合のよいことを考えています。
もちろん、そんなに甘い話ではない可能性も高いですが、とにかくこの時期に『15-15をやってみよう』という気にさせたのは事実ですから、多少の期待感をもって来週の近況を待ちたいと思います。
昨年は夏休みが長引いて、結局、11月からレースを使い始めたわけですが、それが9月からになれば全然違いますし、思い切って去勢した効果がそういう部分に繋がってくれたら最高です。
【チャンピオンヒルズ在厩のプライムライン:公式HP(2023/6/30更新)より】
三重ホーストレーニングセンター在厩のキングエルメスは、先週同様、ウォーキングマシン60分により管理されています。
◇伊藤場長のコメント 「外見上はずいぶんとスッキリしてきましたが、全治6ヶ月の診断が出ていることですし、スピードのある馬で負担もかかりやすいことが予想されますからね。再発が怖い箇所でもありますので、当面は休養に充てて中身が落ち着いてくるのを待ってあげたいと思います」
-----
先週、そして今回のコメントを見る限り、患部の回復は順調に進んでおり、年内復帰が十分に狙えそうな状況ではあるものの、再発リスクを限りなくゼロに近づけるために、どの程度プラスアルファの休養期間を設定するか…という話に思えてきます。(安全マージンとでも言いますか)
なかなか正解がない判断なので難しいでしょうが、なんとなくの感覚で言えば、たとえいけそうな状況になっても年内の出走はあえて回避し、年明けからレースを使いだす…ぐらいが妥当なのかもしれません。
まあ、個人的には年内休養は覚悟をしていたことですし、年明け早々に始動できれば御の字でしょう。まだ何とも言えない状況ながら、一応、次走目標を勝手に京都金杯に設定し、今後の動向を見守っていこうと思います。