栗東トレセン在厩のトリフィスは、27日、坂路を併せ馬で追い切られています。
- 23.09.27 助 手 栗東坂良 1回 55.6-39.6-25.7-12.7 馬ナリ余力
リーゼントキャロル(新馬)一杯に0.6秒先行同入
- 23.09.24 古川奈 栗東坂良 1回 54.5-39.4-25.8-12.7 馬ナリ余力
◇金羅助手のコメント 「併せた2歳馬のペースに合わせて馬なりでフィニッシュ。実質的に初めての追い切りになりましたが余裕がありましたね。背中の感じも悪くないですから、クッションを挟んで接着している爪のほうの我慢が何とか利いてくれればといったところでしょうか」
◇岡助手のコメント 「今のところ、爪や歩様は気にならないですね。普段からチャカチャカと元気ですので、逆に少し落ち着きが欲しいくらいでしょうか。ゲート試験から月日が経過していますので、改めて練習を行いつつ追い切りを重ねていければと思います。そのなかで出走のタイミングを模索していきましょう」
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まずは2歳馬を相手に脚慣らし程度の追い切りといった感じですね。
本馬の場合はデビュー戦がいきなり格上挑戦になりますから、坂路54~55秒の終い12秒台後半程度で一杯になってもらっては困るわけで、今後の追い切りの中で、もっともっと能力の高さをアピールして欲しいと思います。
あとは金羅助手が仰る通り、爪の状態が悪くならなければ良いなと。。それについては走る能力とは別なので何とも言いようがないですが、うまく出走枠に空きが出た時にサッと出る必要がありますから、これからの後戻りは絶対に避けなければイケマセン。(そう思っていても起きてしまうのがアクシデントですが…)
いずれにしても、どうやらあと2、3週間のうちにデビューとなる可能性が出てきました。これまで散々苦労をしてきた分も含めて、デビュー戦には思い切り走れる状態で臨んで欲しいと思いますm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩時のトリフィス:公式HP(2023/9/28更新)より】
栗東トレセン在厩のメリタテスは、ここまでは角馬場などで調整されており、29日に追い切りを行う予定になっています。
◇荒木助手のコメント 「27日は比較的落ち着いていましたし、このまま進めていけると思います。北海道からレースが続いていますので、あまり馬を追い込まないように気をつけていきたいですね」
◇岡助手のコメント 「その後の回復状況は良好で、普段から少々うるさいようなところはありますがこの馬らしく元気ですよ。10月8日京都6R 1勝クラス(ダ1400m)を目標に、29日と来週の水曜日に速めを乗って競馬に向かう予定です」
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しかし分からないものですよね、スラッと華奢な牝馬のメリタテスが、こんなにタフに頑張ってくれるとは…。多少テンションが高いのは本馬の個性の範囲内のようですし、どうせならきちんと勝ってご褒美休みといきたいです!
と言いますか、この調子だと1勝クラスを勝つまで休ませてもらえないのかも…
みたいな話は冗談としても、矢作厩舎に限らずリーディング上位の厩舎においては、やはり勝利という結果を求められますからね。。その点、メリタテスも、ある程度使われていく中で期待に応えていきたいですし、そもそも本馬がめざしていたのはもっと上のステージでの戦いですから!(^^ゞ
【栗東トレセン在厩のメリタテス:公式HP(2023/9/28更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のリヤンイヴェールは、おもに周回コースで軽いキャンター1500m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週2回、終いハロン14秒を上限として乗り込まれています。
◇畠山厩舎長のコメント 「背腰はだいぶフレッシュな状態になってきましたし、順調に乗り進めることができていますよ。ここまではウッド坂路で終い14秒、ダート坂路で15-14程度。今週末に半マイルから速めを乗ってみて、その感触をもとに今後を考えていければと思っています」
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先週時点では10月東京開催で復帰か?との印象を持ちましたが、どうやらそれは今週末に速めを乗った感触次第になりそうです。(待ち遠しくて、少し早とちりしましたかね)
ただ、ここに来てだいぶ調子が上がってきたのは確かでしょう。大型馬なので慎重に…との考え方もありますが、遅くとも10月中にトレセンに帰厩して、東京開催のうちに復帰戦を迎えることはできるでしょう。やはり、次は府中で見てみたい気持ちが強いですし、その方がリヤンイヴェールにとって良い経験になると思いますので。
アスロスが頓挫をしてしまいましたので、現状、勝利に一番近い2歳馬はリヤンイヴェールになりました。2歳戦のうちに勝ち上がる馬が一頭でも二頭でもいると雰囲気が全然違いますので、是非頑張って欲しいと思いますm(_ _)m
ジェットレーシング在厩のピークブルームは、現在はウォーキングマシン45分で様子を見ています。
◇毛利調教主任のコメント 「まだ100%ではありませんが、蹄球にこもっていた血が抜け始めましたので、今後は日に日に良くなってくれるのではないでしょうか。ここからは毎日試験的に跨って感触を窺いつつ、来週ぐらいから騎乗調教を進めていければと思っています。休ませているぶん、馬体に余裕が出てきましたので、乗れるものなら乗り進めていきたいところです」
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蹄に関しては、ようやくひと山越えた感じでしょうか。本馬はまだ勝ち上がりにメドが立っていませんし、あまり長く休ませるのも良くないですから、(様子を見ながらになるとしても)来週から騎乗調教が始められるとありがたいです。
蛯名厩舎と言えば、ランドオブラヴでは本当に上手に結果を出しましたから、その流れでピークブルームもお願いしたいですし、そのためには、まずは順調に乗れるようにならないと話になりませんからね。
まだ時間はたっぷりあるので焦る必要はない、でも、やれる時にやるべきことをやっておかないと簡単に勝てなくなるのが競馬でしょう。蹄をキチンと治した上で、なるべく早い復帰をめざして頑張って欲しいと思います。
【2023/8/26新潟5R 2歳新馬(芝1800m)でのピークブルーム:公式HPより】
NSR在厩のセントアイヴスは、在は、おもにダート周回コースでハロン20秒ペースのキャンター2000mを乗られています。
◇佐々木代表のコメント 「レースを続けたなりの硬さがあるとはいえ、歩様に問題はありませんので、予定通りに立ち上げています。強いて挙げれば、右肩まわりや背腰に疲れが溜まりやすい感じでしょうか。ただ、それもひどいものではなく、この馬のペースで徐々にしっかりしつつある印象です」
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目標は10/28新潟の萬代橋特別と決まっていますので、あまり余裕があるスケジュールではありませんが、来週からしっかりペースが上がっていけば何とかなる…といったところでしょうか。まあ、イザとなれば中舘先生が自ら跨って状態を確認されるでしょうし、佐々木代表が「予定通りに立ち上げています」と仰っているので、きっと大丈夫なのでしょう。
本馬は格上挑戦での1勝クラス出走なので、一戦一戦が生き残りをかけた勝負になってきます。早めに現状を打破することができるのかどうか、萬代橋特別を含めた今後数戦における変わり身に注目したいと思います。
【2023/9/16中山7R 3歳以上1勝C(芝2200m)でのセントアイヴス:公式HPより】
栗東トレセン診療所在厩のアスロスは、26日、無事に手術を終えています。
◇矢作調教師のコメント 「2本のボルトで固定する手術となりました。それとは別に患部の下に小さな骨片が飛んでいるところがあり、そちらについては自然に治るのを待つことになりますので、『通常の第三中手骨骨折よりも時間を要する見込み』との見解。この先その骨片がチクチクせずにすんなり固まってくれるかどうかによって復帰時期が前後するものと思われます。見舞金の申請は9ヶ月。獣医師によれば、『随時レントゲン等ですぐにチェックが可能な(福島県いわき市の)競走馬リハビリテーションセンター(常磐支所)で立ち上げてみてはどうか』とのことでしたので、そちらの安心できる環境下でリハビリを進めさせてもらう予定で考えています」
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骨折判明後に即手術との判断が出たこと、さらには今後の見通しについては手術後に…とのコメントだったことから、もしかしたら軽症ではないのかも?と感じてはいましたが、やはり6ヶ月ではなく9ヶ月の見舞金申請となってしまいました。
まあ、なってしまったものはどうにもなりませんので、今はとにかく患部が早く落ち着いてくれること、そして回復が順調に進み、早めに復帰への道筋が見えてくることを祈るのみです。
ということで、これから長い療養生活が始まりますが、福島の競走馬リハビリテーションセンターには若かりし頃のプライムラインもお世話になっていましたし、きっとアスロスの復帰を後押ししてくれることでしょうm(_ _)m
(9ヶ月ですからねぇ… 来夏の未勝利戦一発勝負の可能性も覚悟しておくかなぁ…)
【2023/9/2札幌5R 2歳新馬(芝1500m)でのアスロス:公式HPより】
アスロスはレース後より左前肢を気にし始めたためレントゲン検査を行ったところ、第三中手骨の骨折が明らかとなりました。
◇矢作調教師のコメント 「少し気にする素振りを見せていましたので、今は栗東トレセン診療所内の入院馬房に入り、痛み止めを飲ませて安静にしている状態。箇所はいわゆる管骨の部分でレース中に発症したものと思われます。対処は少しでも早いほうが良いとの判断から、26日の夕方より手術を行うこととなりました。骨折箇所としては珍しい部位ではありませんが、程度や状況等につきましては、術後に改めてご報告させていただきます。ご心配をおかけしてしまい、申し訳ございません」
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初ダートだった前走の3着。内容自体はそれほど悪いものではなかったですが、正直、もう少し踏ん張れたのでは、せめて2着は確保して欲しかった…という印象を受けたのも確かです。でも、レース中に骨折をしていたと言われると、本当に良く頑張ってゴールをしてくれたと思いますし、これ以上の大事に至らなくて良かったです。
もちろん、これからという時期の骨折は非常に痛く、そんな時に『良かった』というのも何ですが、矢作先生のコメントを見る限りでは、きちんと治してしまえばまた元気に走れると思われ…。骨折は軽度であれば屈腱炎などより後を引かないものですし、まずは手術の無事成功と、できるだけ軽度の骨折であることを祈りたいと思います。
今からあまり先のことを考えても仕方がありませんが、アスロスには休んでいる間にもしっかり成長してもらい、来年3月、いや、4月か5月頃には初勝利の喜びを味わいたいですm(_ _)m
【2023/9/2札幌5R 2歳新馬(芝1500m)でのアスロス:公式HPより】
阪神3R 2歳未勝利(ダ1400m)に出走したアスロスは、互角のスタートから前半は中団の内を追走。直線で内めから2頭の間を抜けて差を詰めましたが、結果3着での入線となっています。
◇坂井騎手のコメント 「パンパンの芝が向きそうな溢れんばかりのスピードタイプではなさそうですし、だからといってバリバリのダート馬という感じでもないのですが、今日のダートの走りは問題なかったですよ。2着はあるかと思ったのですが…。現時点での感触で言えば、ダートのこれ位の距離か時計のかかる芝に適性があるのではないでしょうか」
◇矢作調教師のコメント 「道中の進みが悪かったのはキックバックではなく、おそらくはハミ受けや口向きが影響しているのでは。ジョッキーも少し乗りづらそうにしていましたからね。ダートを選択したのは間違いではなかったと思いますし、今日の内容であればダート1400~1600mあたりで順番が回ってくるのではないでしょうか。ハミ受けに関しては、また色々と手立てを講じていきます」
◆クラブのコメント 「内で砂を被っても嫌がる素振りは見せませんでしたが、レースに集中するほどの気持ちが見て取れず、もうひとつ流れに乗って行けない形。最後は伸びているものの2着を確保できなかったところを見ますと、まだ競馬を学んでいる段階なのかもしれません。なお、このあとは、「いったん放牧を挟んであげることも選択肢の一つとして考えていく」(調教師)予定となっています」
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芝からダートに舞台を変えて臨んだ一戦でしたので、何としてもここで初勝利を!との気持ちで応援したものの、勝ち馬を捉えられず、ゴール寸前で2着馬に交わされての3着におわりました。
レースを見た感想としては、ダートも普通にこなすけれど『鬼』というほどではなさそう…といったもので、芝でもダートでも、とりあえずひとつ勝つのに大きな苦労はしなくて済むんじゃないかと思いました。が、実際には口向きやハミ受けといった基本的なところが今一で、まだ能力を出し切れていない面があるのではと…。
坂井騎手も矢作先生も同じような感想を述べておられますので、おそらくそういう事なのでしょう。口向き、ハミ受けはこれからずっとついて回るポイントですから、目先のことにとらわれず、今のうちにしっかり対策をして頂ければと思います。
ということで、今日は残念ながら初勝利とはいきませんでしたが、いったん放牧を挟んで勉強期間を置き、今年中の勝ち上がりをめざすぐらいで良いのではと。。アスロスの戦いはまだ始まったばかり、全然焦る必要はないでしょう!
**2023/9/24阪神3R2歳未勝利(ダ1400m)・良**
競馬ラボ:https://www.keibalab.jp/db/race/202309240903/
**2023/9/24阪神3R 2歳未勝利(ダ1400m)10:55発走**
◎ アスロス
○ オコタンペ
▲ ヤマニンアラクリア
△ カセノラオー
△ ガラシュ
△ ユウスペシャル
△ ペルフェツィオーネ
アスロスは8枠12番になりました。
阪神ダート1400mは外枠有利の傾向ですし、今回が初ダートのアスロスにとって、少しでも砂を被らない外枠に入ったのは願ったり叶ったり。スタート後の芝部分への対応も全く問題ないはずですし、枠に関してはベストじゃないかと思います。
その上で、予想という観点では割りと微妙な一戦になったなぁと…。メンバーを見ると前走掲示板以上の馬が4頭いるものの、それ以外にはこれという馬があまり見当たらない…。戦績、レース内容を見てしまうと、アスロスとオコタンペを中心に考えるしかなくなるものの、そのどちらもが、今回初のダート戦ですからね。
そうなると、じゃあ有力馬のダート適性は?となるワケですが、それに関してはやってみなければ分かりません。ただ、それだとアスロス応援隊として充分な活動をしたとは言えない気もしますので、ここは一発、血統面から『アスロスはダート馬として大モノの可能性を秘めている』説を主張しておきたいと思います!(^^ゞ
■アスロス血統表
いきなり血統表を出してしまいましたが、今回は赤丸で囲った2頭、スペシャルウィークとレディブロンドに注目しようと考えました。そうなんです、この2頭は、かつてダート界で大活躍をしたゴルトブリッツの父と母なんです!
当初、ゴルトブリッツは芝を使われていたものの、結局、勝利を飾ることができず(7戦0勝・取消含む)。。それが、ダートに路線変更後は13戦10勝(地方含む)、帝王賞やアンタレスS(連覇)を勝つなど驚くほどの変身ぶり。ちなみに帝王賞では(全盛期を過ぎていたとはいえ)あのエスポワールシチーに0.7秒差で勝ったという…。
ということで、アスロスはただでさえダート替わりで注目されるキンカメ系のミスプロ強調配合ですし、その中にゴルトブリッツを出したスペシャルウィーク×レディブロンドが埋め込まれているわけですから、もしかしたら明日のレース後に、『実はダートでこそムチャクチャ強かった…』となる可能性だってあるんじゃないかと思いますm(_ _)m
そう言えば、今日の中山4Rで広尾TC・蛯名厩舎のランドオブラヴが見事に勝利、未勝利、1勝クラスの連勝を決めました。ランドオブラヴは2歳12月のデビュー戦から8、15、8着と結果が出ていませんでしたが、3歳夏になって馬がしっかりしましたね。このあたり、蛯名厩舎の方針、馬の個性を含めて非常に興味深いですし、今後の活躍を期待したいです(^^)
栗東トレセン在厩のメリタテスは、まずはレース後の様子見が行われています。
◇岡助手のコメント 「疲れが全くないというわけではないと思いますが、トレセンに帰ってきたら、もう元気にしていましたからね。週末にかけて乗っていっても問題がないようであれば、続戦を考えていく予定です」
◇荒木助手のコメント 「21日朝から跨っていますが、少々イレ込み気味だったため、疲労度などを掴み切れないところもありました。よってもう数日ほどは様子を見ていきたいところです。ただ、見た目には元気そうですので、基本線はこのまま続戦の方向で。今のところ、10月8日(日)京都6R 1勝クラス(ダ1400m)を予定しています」
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「少々イレ込み気味」というのは気になりますが、どうやら馬は元気一杯にしているらしく(もう数日様子を見たうえで)基本的に続戦方向で検討するとのこと。立派と言うかタフと言うか、そのうちに『鉄の女』を襲名しそうな勢いです。
まあ、豪州などでは日本で言う『中一週』などあくびが出るほど楽なローテーションですし、使える状態ならドンドン使う、レースを使いながら鍛えていく、というのも(日本では少なくなりましたが)ひとつの考え方ですからね。
もちろん、本当に馬が疲れていたら、あるいは使ってダメージが大きくなりそうならひと息入れるしかないですが、これまでのメリタテスを見ていると、確かにあと一戦ぐらいは平気な顔でこなしてくれそうです。
その上で、次走目標は10/8のダート1400m戦ということに。同じ条件だった前走ではスタート後に砂を被って進んでいかなかった(古川奈穂騎手)そうですから、そこが改善すればハナに拘らずとも勝ち負けの可能性は充分ですし、逆に、どんな競馬でもできるようになれば、きっと先々のためになりますからね。
現時点で無理をさせる必要はないですし、大事にいって欲しい気持ちもあるものの、将来的にはダート1400~1800mをバンバン走ってバンバン稼ぐ『鉄の女』をめざして頑張って欲しいと思います!
【2023/9/16阪神12R 3歳以上1勝C(ダ1400m)でのメリタテス:公式HPより】