まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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アントキノイノチ(試写会)

2011-10-29 22:08:56 | 日本映画(あ~な行)

遺品整理の仕事で出会った永島(岡田将生)とゆき(榮倉奈々)は、お互い心に傷を抱えていた。遺品整理の現場で片付けの作業をするうちに、徐々に親しくなっていく2人。ゆきは暴行された過去を話し、永島に関係を求めるが、永島は遠慮してしまう。それはきっと遺品整理の仕事についた経験の差で、自分の心の傷の癒され具合に差があったからだろう。

ゆきがふいに姿を消した後も遺品整理の仕事を続けて、徐々に自分の心のわだかまりを直視できるようになっていく永島。ゆきが老人ホームで働いていることを彼女の母親に問い合わせて、ゆきに再会し自分の辛い過去を語る。お互いに心の奥底を見せ合った2人だったが、その後永島には悲痛な仕事が待っていた。。。

浜辺をあるく榮倉奈々の鎖骨がきれい!って、何を見てるんだか。永島の視点で遺品整理業の話と、彼が心を壊す原因となった高校時代の話が交互に描かれます。遺品整理の話は、その対象に孤独死が圧倒的に多くて、身近にあっても不思議ではないし、もしかしたら自分もなるかもしれない、というか今死んだら確実にそうなるよな、と少し怖くなりました。

ただ、遺品を整理する過程で故人の生活の跡をたどる、という人生の疑似体験みたいなことを大量に経験するうちに、永島やゆきの中の辛い経験も整理されて相対的になっていき、癒しというかヒーリングのような効果があったのかもしれません。

永島の高校時代の話は、まずちょっと根暗っぽい熱帯魚好きの親友がワンゲル部の同級生松井(松坂桃李)から執拗にネット上で攻撃されて、ついに高校の教室でキレて松井を襲った挙句、飛び降り自殺をしてしまうのが第一幕。第二幕は、松井の陰湿な攻撃が永島に向かってきて、部活の最中に嫌がらせを受けます。そして戸隠山の蟻の門渡りで滑落しそうになる松井を永島が助けるのですが、松井は部員に「自分が永島を助けた」と嘘をつき、顧問の教師を含めた皆が、永島が松井を助けた証拠の写真まで撮りながら松井の言うことを否定しなかった、周囲の無関心に絶望するのです。

一度はずたずたに壊れた永島の心ですが、遺品整理をやっているうちに回復して逞しくなったのでしょう、最後の試練には正面から立ち向かっています。遺品整理業の先輩佐相を演じた原田泰造がいい味だしてました。

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