まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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雲のむこう、約束の場所

2017-01-28 23:30:40 | 日本映画(あ~な行)

2本立てで『秒速5センチメートル』に引き続き鑑賞。

SF的な設定で、津軽海峡で日本が分断されて北海道がエゾと呼ばれユニオン領となっていて、ユニオンの塔という対岸からも見える天空まで届く高さの塔が立っている。

青森県、目の前の海の向こうにユニオンの塔が見える場所に暮らす中学3年生のヒロキとタクヤは、秘かに塔まで飛ぶことを夢見て山の上の廃工場で飛行機ヴェラシーラを作っていた。クラスメイトのサユリに計画を知られ、「完成したら一緒にあの塔へ行こう」と約束する。しかし夏休みが終わるとサユリは2人の前から姿を消した。

3年後、タクヤは科学の才能を見出され高校生ながら米軍の研究施設で働いていた。ヒロキは東京の高校に進学し、サユリは依然として行方不明、実は都内の病院で3年間眠り続けていた。サユリがユニオンの塔に何か関係している、と掴んだ米軍は、サユリを青森の研究施設に移送する。

夢の中で、そしてサユリがずっと眠っていて今は空になった病室で、ヒロキはサユリと再会し、「一緒にヴェラシーラでユニオンの塔に行こう」というあの夏の約束を果たすため青森に行き、タクヤの協力も得てサユリを連れ出し、米軍がユニオン領に攻め込んだ隙にヴェラシーラで塔へ向かう。。。

設定を把握するのに少し時間がかかりましたが、日本が分断されているんだってわかると、比較的すっきりしました。『君の名は。』でもおおもとの三葉と瀧が入れ替わる設定がSF的といえばSF的だし、新海監督自身『ほしのこえ』や『星を追う子ども』の作品があるようにSF的な設定が好きなのかも。

風景の綺麗さも、空の青さを始めとして『君の名は。』や『秒速5センチメートル』と同じように際立っています。ヒロキとサユリが夢の中で会う、というのも三葉と瀧の関係を彷彿させる設定。離れ離れでなかなか会えない、というのは新海作品に共通したモチーフらしいですね。

ユニオンの塔を爆破して、塔と繋がっていたらしいサユリはどうなったんだろう、とかもやもやが残る部分はあるものの、新海誠監督ってこういうカラーなんだなあ、というのが少しだけ分かってきた気がします。SFモノは大きな世界観や歴史が見えると楽しみが増しますね。

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