5年目の結婚記念日に、突如姿を消した妻エイミー。夫のニックは警察に届け出て、さらに大規模な捜索ボランティアも結成される。エイミーの両親が、エイミーが子供のころからモデルにした本を書いていて、エイミーは全米に知られた少女だったこともあるのだ。
失踪現場には荒らされた跡と床にはルミノール反応、バースデーカードのクイズを辿っていくと暖炉には燃えかけのエイミーの日記が。さらにニックの双子の妹マーゴが共同経営者となっているバーの開業資金を準備したのもエイミーで、さらにマーゴの家の炭小屋からはニックのカードで購入した高額な趣味の品が山のように。
ニックは何も知らないと言い張るが、若い娘との不倫が明らかになり、エイミーの交友関係や妊娠を知らなかったことで一気にエイミー失踪の容疑者となる。弁護士の作戦でワイドショーに出演し、インタビューで自分の不倫の過ちを認め妻が無事帰ってきてほしい、と真摯に訴える。
一方エイミーは優雅にプール付のモーテルでバカンス気分を楽しんでいた。長髪を切って色を染め、サングラスを掛けて別人になりすましていたが、大量の現金を持っていたため隣室の女性に目をつけられて所持金をすべて強奪され、一文無しになってしまう。
高校時代にエイミーに好意を寄せてストーカーまがいのことまでしていたコリンズを頼ったエイミーだが、コリンズの別荘で軟禁状態となる始末。そんなとき、ニックのインタビュー映像がテレビで流れエイミーはニックの元へ帰ることにする。。。
ぞっとするような怖さがあります。エイミーはちょっとした人格障害者なのでしょう。子供のころから常に注目され、両親が書いた本の中の自分があまりに完璧で幸せなため、現実と比較することで人格が歪んでいったのかもしれません。ニックをはめるための偽装工作は数年がかりの準備で偏執狂的な匂いも感じさせますが、自分の逃走は髪を切って染めるだけ、とずいぶん手抜きをしているから、やっぱりちょっとバランスが崩れているのでしょう。本格的に逃げるのなら整形くらいすればいいのにと思うけど、「自分が注目を浴びていたい」という欲求があるから有名な顔を変えることには抵抗があるのかな。
人を陥れる考えはニックやコリンズを相手にした時みたいに天才的なのに、自分が被害者となることは全く考えていないところも自分中心主義で生きてきた証というか弱点というか。
恐怖に支配され経済的にも隷属してこの先生きていくニックが気の毒ですが、怖いと思っていてもまた浮気して今回を上回る惨劇が起きるのが手に取るようにわかります。
公式サイトはこちら。
1/10 TOHOシネマズ六本木ヒルズ
『KANO』
戦前、台湾の高校が甲子園に出ていたことを知っていますか?
絶賛公開中!
よくいるタイプの思い込みが強い分、隙があるニックに比べると、
イッチャッテル分エイミーの方が強かったですね~(笑)
逃走中のエイミーには何とも言えない可笑し味がありました
もうエイミー怖すぎです!
世の奥さん方がこんなことを夢想しているかも、、と思うと、ぶるぶるぶる・・・