
深夜、怪しいコンビニで繰り広げられる香港ノワールパロディ。
ニートっぽくふらふらしている若者がコンビニの求人に応募して、即採用される。しかしやる気はゼロ、同じバイトの女の子と一緒に炭酸飲料の缶を思いっきり振ったり、売り物のサンドウィッチを半分かじったり、コンドームに針を刺したりとやりたい放題。お客の老人がそのサンドウィッチを買っていたずらに気付いたものだから、さあ大変。

クレームに来た老人に対して店長(林雪ラム・シュー)はとぼけて白を切るが、老人は「かつて強盗団の一味だった」と告白して銃を向ける。さらにヤクザの大物とその愛人、腹の調子が悪い警官に、コンビニに恨みを持ち自家製爆弾を作った小売店主、バイトの女の子の旦那など、次々と深夜のコンビニに人が現れ夜は更けていく。。。

夜の闇の中、灯りで浮かび上がる煙草の煙とそのシーンの音楽、香港ノワールの鉄板ともいえる演出が深い意味もなく唐突に始まるのが、思いっきりパロディを意識していて笑えました。自家製爆弾を解除しようと赤い線、青い線のどちらを切るかだったり、爆弾の入れ物を移したりといったところはタランティーノっぽい雰囲気でこれまたニヤリとするし、終わりの方で1人ずつ殺されていくのも最近だと『ヘイトフル・エイト』と同じ感じだなあ。
最後の大爆発と幽霊オチは一杯はめられた、って感じになります。B級っぽい魅力が詰まった香港らしい作品でした。
公式サイトはこちら。
2/25 ヒューマントラストシネマ渋谷 未体験ゾーンの映画たち


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