まてぃの徒然映画+雑記

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トンネル 闇に鎖された男

2017-10-23 22:21:35 | 韓国映画(あ~な行)

ハ・ジョンウ主演、ペ・ドゥナが妻役で共演したシチュエーション・サンスペンス。狭いところに閉じ込められる、という系統としては『127時間』や『[リミット]』と似ています。

高速道路を走るジョンス(ハ・ジョンウ)、トンネルに差し掛かり途中まで行ったところでボロボロと天井から土砂が落ちてくる。少しスピードを落としていたら、いきなりドドドドッと大規模な崩落が。事故の衝撃で気を失ったジョンスが目覚めると、大きな岩やコンクリートブロックなども車の周囲に落ちていて、どうやら九死に一生を得た様子。

大きな岩を崩したらまずい、とそろそろとゆっくり体を動かし始め、手元にあるのはスマホと娘のために買ったケーキ、ガソリンスタンドでもらったペットボトルの水2本。スマホの電波が何とか繋がり救助を求めるが、ジョンスの想像をはるかに超える大規模な崩落で救出作業は遅々として進まない。

ジョンスは近くで同じように埋まった若い女性と励まし合うが、下半身が挟まれていた彼女は母親と電話で話した後しばらくして息絶えた。ケーキとペットボトルの水は既になく、スマホのバッテリーも切れてカーラジオから流れる番組を心の支えに、ジョンスは何とか生きて戻ろうとする。

その頃地上では、救助部隊の隊長キム・デギョン(オ・ダルス)を中心に悪戦苦闘しながらも救助活動を進めていた。トンネルの出入口からは二次災害の恐れがあり近づけない。山の上からボーリングをすることになり建設図面を元に場所を特定して掘り進めたが、実際は図面通りの工事ではなくジョンスの元へは行きつかない。

ジョンスの妻、セヒョン(ペ・ドゥナ)は救助隊のテントで炊事を手伝ったりしていたが、長期化する救助活動に疲れの色が濃くなってきた。劇的な救出の瞬間をカメラに収めようとマスコミが大挙して押し寄せ、担当大臣も来ていたが、ボーリングが失敗に終わると皆そそくさと退散してしまう。

事故のあったトンネル近くの土木工事は、事故発生以来中断していたが、救出作業が長引くと露骨に工事再開を目指してきた。事故から2週間以上過ぎてジョンスとコミュニケーションも取れず、次第に生存の希望が薄くなってくると、マスコミは掌を返したように「一人のためにいつまで大勢の人間を引き留めているんだ」という論調になり、セヒョンも本心を押し殺して救助活動の中止に同意した。諦めきれないデギョン隊長がボーリングした穴の中に集音マイクを入れると、微かにクラクションの音が。。。

ハ・ジョンウとオ・ダルス、韓国を代表する2人の名優の演技がいい!ハ・ジョンウはずっと狭いところでのほとんど一人芝居(犬がいたけど)、相手がいない中であれだけの演技はさすがです。

ところどころで社会に対する痛烈な皮肉を放っていて、韓国社会って本当にこうなの?と思いながらも笑えます。自分のことしか考えない政治家に土木会社の社長、図面と実際でトンネル内の送風機の数が違うなんて!手抜き工事なのか何なのか。やたらと煽情的になるマスコミも、もちろん皮肉のターゲットに。韓国社会のひずみも監督が指摘したいことなんだろうなあ。トンネル内で亡くなった若い女性は、会社に出社できないことを最後の電話で母親に話していて、もっと他に話すことあるだろって。

日本でも2012年の中央道笹子トンネル天井板落下事故の記憶が新しく、どこか他人事ではないと思います。老朽化なのか手抜き工事、手抜き検査なのか分からないけど、今後のインフラ維持補修が心配ですね。

公式サイトはこちら

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