▴ どうなる大学生短歌会 ▴
学生時代に短歌をやっていたが今はやらない人がかなりいる。子育てが終わった女性、、定年退職前後の男性などが再び短歌を始めることもある。しかし歌壇で活躍しているのは若い時から続けてる人たちが多い。短歌現代新聞2月号に 廣野翔一が 大学短歌会について次のように書いている。 ~2012年から約1年に渡って行われた 「現代短歌新聞」 の学生短歌特集の終了後も学生短歌会は増えていった。特集をしている最中に学生短歌会が新しく創設されるようになり、予想を越えた長期の連載になっていった。
会を作ることは意外と簡単で、作った時の熱を組織全体として継続して維持することの方がもっと大変だ。と廣野翔一。(全くその通りだ。結婚だって式を挙げたあとからが大変、こんな男だとは思わなかったと妻は不満、こんな女だとは思わなかったと夫も不満。おおかたの夫婦は) 廣野翔一は「学生短歌といっても組織として分担がしっかり機能しているところから、ほとんど中心メンバーのワンマンのところまである。核となる学生が卒業などでいなくなり一気に会全体が瓦解するパターンは今に限らず前から見られる光景である」と。
☂ 雪がまた雪を濡らしていく道を行くんだ傘を前に傾げて 廣野翔一
昨年の秋に 「穀物」という短歌の同人誌が誕生した。学生短歌会出身者たちの 「根強く質の高さを目指す同人誌」、あくまで質を高めることを最優先にしたい、と廣野翔一。わたしたちは穀物なしには生きていけない。「この同人誌がなければ生きていけない」 と会員がおもうような同人誌になってほしい。小麦、米、トウモロコシは世界三大穀物だそうだ。質のよい穀物はわたしたちを健やかにする。
卵かけごはん、味噌汁、一夜漬け、みずほの国はやはりよき国
2月10日 松井多絵子