・・・ 卑弥呼という女王 ・・・
<読めば日本史が好きになる> これは2日前のマンガ日本史の新聞広告である。創刊号 ✿卑弥呼 私は5年ほど前に買ったものを本棚から取り出す、広告の卑弥呼とおなじ顔。つぶらな眸の愛らしい顔。広告は改訂版、わたしの創刊号どう違うのか。
日本に米づくりが伝わったのは弥生時代、3世紀前半頃らしい。そのころ邪馬台国を統治した女王が卑弥呼、という伝説は楽しい。いまだに日本は男社会、女子力などと騒がれながら女は男に支配されている。女が男を支配する話は楽しい。卑弥呼は実在したことを願う。
卑弥呼 五首 松井多絵子
いたような、いなかったようなひと卑弥呼、マンガの卑弥呼の眸は大きい
女王・卑弥呼は男を支配したのなら、女にやさしいひとだったなら
米づくり始めしひとは卑弥呼なれ浅きみどりの棚田ひろがる
茶店にて食むおにぎりがおいしくて卑弥呼はたぶん豊満なひと
手足なき木の人形に王冠をかぶせ卑弥呼と名を付けたなら
お米は脳に大切な成分を多く含んでいるらしい。認知症患者の増加が騒がれているが、食の欧米化により米を食べる人が減少しているのも原因だとしたら。卑弥呼があの世でヤキモキしているだろう。米を使ったパン、麺類を増産できないのか、認知症の増加は高齢者が増加しているからだと。78歳の男はこんなことも言う。「認知症になるのは女の方が多い。男に比べてアタマを使っていない。女は男の機嫌をとり世の荒波を避けている。自分のライバルの女を消すのも女だ」。と。卑弥呼は女の味方、おんなを大切にしながら男を支配した女王、卑弥呼は女たちが作った女王なのだろうか。
なぜか雪の降らなかった週末の東京は。 松井多絵子