✿「歌人になる蓮子」✿
NHK朝のドラマから目が離せなくなってきた。蓮子はやはり柳原白蓮なのだ。今朝、蓮子は「九州の石炭王」と呼ばれた伊藤伝右衛門と見合いをした。52歳の男と27歳の蓮子が。
❤百人の男の心破りなばこの悲しみも忘れはてむか 柳原白蓮
こんなスゴイ歌を詠んだ女流歌人・柳原白蓮は、写真では仲間由紀恵のような、つぶらな瞳の女ではない。細面に切れ長の目の日本画風の美女。数枚の写真を見ただけだが私にはやさしく、ひっそりした女に思える。しかし14歳で結婚、15歳で男子を出産、20歳で離婚している。ドラマには彼女の子供は出て来ない。が離婚後は自立のために女学校へ入ったという説もあるようだ。♠岩波現代短歌辞典の♠柳原白蓮を調べてみた。
❤柳原白蓮(1885~1967)歌人。東京生まれ。伯爵の家に生まれ起伏の多い道をたどり、歌作を通して浪漫的な自己主張を行なった女流である。佐佐木信綱に師事。九州の炭鉱王と再婚、『踏絵』『几帳のかげ』『幻の華』を刊行。その後伊藤家を去り宮崎竜介と結婚。
1935年に♠「ことだま」を主宰。幽囚の思いを全力的挑発的に歌い上げた。(森山春美)
❤踏絵もてためさるる日の来しごとも歌反古いだき立てる火の前
❤小鳥きてかたみにくちをふふみあふみちあふれたる愛のしづけさ
※柳原白蓮について、私はあまり知らないので、これから調べドラマの進行に合わせて書きたい。花子は蓮子の25歳年上の伊藤との結婚を、泣いて反対したそうである。
今朝のドラマ「花子とアン」を見ながら私も汽車の旅をしたくなりました。
5月8日 松井多絵子