えくぼ

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短歌結社の賞

2014-05-06 08:48:57 | 歌う

             「短歌結社の賞」

 いま短歌の結社はいくつぐらいあるか。700前後ではないかと歌友の1人は言う。多数の会員のいる大結社では、気の合った仲間で作るグループ誌が絶えず創刊し、休刊したりで、結社の実態は掴みにくい。さらに各結社の賞は知りかねる場合が多い。♠現代短歌新聞の5月5日に♠結社の賞の記事があり、受賞者とその作品1首が掲載されている。

★慶短歌会賞  岩井鉱冶郎

 岩礁に砕ける浪の飛沫より海の体臭立ち上がり来る

★徳島歌人賞  横田真知子

 この冬もしもやけずらり手袋にほこほこぬくく指がやすらふ

★薔薇祭賞(作風)  酒井佐忠

 橋わたるときにゆゑなく立ち止まることのしばしば星夜でもなく

★やまなみ新人賞  井口登志子

 農業を止める決心のつかぬまま植えし早苗に風の凪ぎゆく

★短歌海流賞  森永壽征

 伸び立てる松の数多が位置占めて白砂青松よみがへりたり

★原始林賞  古室俊行

 かすかなる風に真昼をもみち葉は一ひら落ちてまた散りきたる

★山茶花新人賞  桐野直子

 チェーンソーは細枝一本残したりニッケイの樹の裏庭オブジェ

★コスモス桐の花賞  河合育子

 体よりはみ出しながら伸びをしてしろき月夜にしんとつながる

※ あの彼の歌が、あの彼女の歌が。この8人のなかにありますように。

                         5月6日  まあまあの晴れ  松井多絵子


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