✿「W受賞の栗木京子」✿
現代短歌新聞5月号の1面トップ記事は♠「斉藤茂吉短歌文学賞」
インタビュー 栗木京子氏に聞く ♠ 受賞作『水仙の章』について。
「斉藤茂吉という人は特別大きな存在でした。その方の名前を冠する賞を頂けたということで格別の喜びがありますね」 しかし顔写真の栗木は笑顔ではない。寒そうな表情である。
2009年から2013年までの作品470首を収めた第8歌集『水仙の章』には、80代の母上も。認知症が進んだが、親と言えど個人の尊厳もあり控えめに詠みましたとのこと。
名刺大の写真の栗木京子は喜びの表情でないのは、心労のためかもしれない。
✿まはしつつ電球はづすゆふぐれは足首細き少女にもどる
✿すみません、力不足でといふやうに寒の日差しのまた翳りたり
歌集『水仙の章』より
さらに現代短歌新聞に♠前川左美雄賞、栗木京子氏に決定の記事がある。「ながらみ書房主催の第十二回前川左美雄賞は、選考委員・佐佐木幸綱、三枝昂之、佐佐木幹郎、加藤治郎、俵万智の五氏の審査により、栗木京子歌集『水仙の章』に決定した。
一冊の歌集に二つの賞。W受賞である。歌壇での栗木の活躍を思えば当然かもしれない。
✿両手に花の栗木京子さま 、オメデトウございます。この連休には観覧車にお乗りになり新緑を見渡してください。次の歌集はトリプル受賞でしょう。私からラッパ水仙の花束を
♠もっともっと咲いていたいと黄の口を開きしままのラッパ水仙 松井多絵子 (5月4日)