『人とお金』という本
❤炊き出しのカレーをもとめる人びとの列は左へ左へと曲がる (松井多絵子)
年末はお金のことが気になる時期だ。お金を得るのは大変だが失うのはカンタン。振込詐欺の電話に付き合ったばかりに貯金の残高がゼロになり、、炊き出しの無料のカレーをもらうために並ぶことになりかねない。木枯らしのなか1食を得る為に1時間も待たなければならない。
こんな時期にタイミングのよい本の広告、7万部突破!『人とお金』 著者の斉藤一人さんは
「みんながいちばん知りたいことを伝えます」と。次のようなキャッチフレーズ?
▼お金に困るということは「まちがいに気づきなさい!」というメッセージ。
▼臨時収入は、神様からの”お試し試験” 「この人にお金を持たせると何をするかな?」
▼人間関係においていい悪いはない「グレーゾーン」を大切にする。
※うさんくさい人間たちも大切にするのですか?斉藤一人さん、アナタは伝道師?
▼新しいことを誰よりも早くやる。「うさぎは必ず寝る」という法則。
※これは大いに共感します。私は新しいことを遅くやりながら老人になってしまいました。
▼「私の周りにはいい人しかいない」理想を言っていると現実になる。
※「もしそうならこの世は楽園ですよ。信じていた人から裏切られる人はなぜか皆いい人」。
▼本人が「欠点」だと思っていることは「魅力」や「才能」であることが多い。
※ウレシイことを言う方ですね。斉藤一人さんは。「キミのその欠点が魅力なんだよ」などと女
を口説くのが上手な方かしら。それにしてもこの本の広告のキャッチフレーズがなんて多い
こと。これを読めば本を買わなくても十分。あるいは特別CDの、<運勢がよくなるお話>が
金運を招くのかも。定価1680円、私が買いたいセールのブラウスと同じ定価。
斉藤一人さま 私はこれから斉藤茂吉の歌集を読みます。悪しからず。
11月24日 松井多絵子