えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

『人とお金』という本

2013-11-24 14:45:33 | 歌う

          『人とお金』という本

❤炊き出しのカレーをもとめる人びとの列は左へ左へと曲がる (松井多絵子)

 年末はお金のことが気になる時期だ。お金を得るのは大変だが失うのはカンタン。振込詐欺の電話に付き合ったばかりに貯金の残高がゼロになり、、炊き出しの無料のカレーをもらうために並ぶことになりかねない。木枯らしのなか1食を得る為に1時間も待たなければならない。

 こんな時期にタイミングのよい本の広告、7万部突破!『人とお金』 著者の斉藤一人さんは
「みんながいちばん知りたいことを伝えます」と。次のようなキャッチフレーズ?

▼お金に困るということは「まちがいに気づきなさい!」というメッセージ。

▼臨時収入は、神様からの”お試し試験” 「この人にお金を持たせると何をするかな?」

▼人間関係においていい悪いはない「グレーゾーン」を大切にする。

※うさんくさい人間たちも大切にするのですか?斉藤一人さん、アナタは伝道師?

▼新しいことを誰よりも早くやる。「うさぎは必ず寝る」という法則。

※これは大いに共感します。私は新しいことを遅くやりながら老人になってしまいました。

▼「私の周りにはいい人しかいない」理想を言っていると現実になる。

※「もしそうならこの世は楽園ですよ。信じていた人から裏切られる人はなぜか皆いい人」。

▼本人が「欠点」だと思っていることは「魅力」や「才能」であることが多い。

※ウレシイことを言う方ですね。斉藤一人さんは。「キミのその欠点が魅力なんだよ」などと女
  を口説くのが上手な方かしら。それにしてもこの本の広告のキャッチフレーズがなんて多い
  こと。これを読めば本を買わなくても十分。あるいは特別CDの、<運勢がよくなるお話>が
  金運を招くのかも。定価1680円、私が買いたいセールのブラウスと同じ定価。

     斉藤一人さま  私はこれから斉藤茂吉の歌集を読みます。悪しからず。
                                   11月24日 松井多絵子

                               


俵万智の島

2013-11-23 20:26:33 | 歌う

          「俵万智の島」

 「八重山4島周遊3日間」の新聞広告を見ながら俵万智をおもう。仙台から石垣島へ移られて2年半ぐら過ぎただろうか。私は昨年の冬、3日間だけ過ごした。日本ではないような石垣島、3月なのに23度。冬は楽園のあの島で過ごす俵万智がうらやましい。★『2014短歌年監』に掲載されている★俵万智の五首から彼女の暮らしぶりを少し知ることができる。


✿凧上げは風との遊び竹富のアイヤル浜の風たくましき

✿新月の窓辺に江戸川乱歩読む子の目激しく上下しており

※坊やと一緒に竹富島で凧上げを楽しむ。新月は月と太陽が重なったときの月らしい。
  いつの間にか坊やは少年になり、江戸川乱歩の推理小説に夢中になっている。

✿人生はあとどれくらい 横風に耐えて飛行機着陸態勢

※石垣島と東京は昨年から直行便が就航したが、横風着陸は危険らしい。無事でよかった。

✿教育の半分は「育」 日当たりのよきベランダに鉢を並べる

※「育」は楽しく、辛く、太陽が頼みだ。時には太陽を強引に呼び寄せなければならない。

✿いただきし蟹をシャワーで洗いたる我を笑ってくれる人たち

※島の人々と親しく暮らしている俵万智。「この島はイイね」と言う俵万智の声が聞こえる。

          11月23日  「東京はイイね」とは言えない松井多絵子 


11月22日は犬と猫の日

2013-11-22 14:50:59 | 歌う

         「11月22日は犬と猫の日」

 「そばにいてくれて、ありがとう」という新聞の本の広告。お礼を言われているのは犬と猫だ。
今日は11月22日、11は「ワン、ワン」 22は「ニャンニャン」が記念日の由来?

❤ 繋がれるままに今年も終わるのか犬の鎖のすれ合う濁音 (松井多絵子)
                                              

 30万部突破 『犬から聞いた素敵な話』 犬の言葉がわかるのは山口花さん。犬も山口花さんの言葉がわかるらしい。すごい関係ですね。親しい人たちでも人間の言葉があまり通じないのに、でも広告のことばは著者の山口さんから犬に話しかける言葉ばかりではないか。

✿言葉なんていらない。キミがそばにいるだけで、あたしは、元気になれる。

✿いま、キミがどんなことを考えているのか、わたしには、すぐわかる。キミの気持ちと、あ
  たしの気持ち。おたがいを想いあえば、どんなことだってわかりあえる。

 「言葉なんていらない。ずっと、いつまでも、いっしょだよ、、、。」これが犬の返事なのか。

❤ われよりも疲れているらし傍らに屈まりて眠る歳末の猫 (松井多絵子)

61万部突破  『人生は二ャンとかなる』 猫たちに癒され、プッと笑えてタメになる本。

✿「まかせとけ」が似合う人へ✿NOと言える大人に ✿人生の楽しみはこれからだ

 眠っている猫に話しかけても二ャンとも応えない。 明日、本屋で立ち読みするか。

                             11月22日   松井多絵子  

 


殻ちゃん⑪~林真理子の語録

2013-11-21 14:09:01 | 歌う

      「殻ちゃん⑪~林真理子の語録」

★わが知らぬ牛を偲びて履くブーツはじめて土を落ち葉を踏みぬ (松井多絵子)

 もうじきクリスマスか。原宿のショップは華やいでいる。アキは一人でぶらぶら歩いている。昨日ママが「10月分15万円」と書かれた封筒をアキに渡しながら言った。

 ママ❤「アンタこのごろ服を買わないいじゃないの。タレントなんだから服は商売道具。このお       金は全部オシャレのために使いなさい」。

 アキ✿「冗談じゃない。マンションのローンを抱えて、、。でもブーツは買いたいな」

 ママ❤「明日の午後に原宿に行きなさいよ。殻ちゃんは預かるから」

 原宿の若い女たちは皆タレントみたいだ。アキを振り返る人など1人もいない。セールで靴を売っている店をさがす。欲しかったチョコレート色の牛革のショートブーツを見つける、履き心地もよい、予算より200円安く7800円で買えた。「オラもつましい主婦になったもんだなあ」 ユイちゃんには会わなくなってから何年過ぎたか。原宿を歩けばユイに会えそうだが。行き交う女はみなユイではない。いま何処にいるのか連絡がないが、ファッションアドバイザーとして、婦人雑誌で時々見かける。女優たちのファッションコーディネイター・Yui 以前のユイとはちがう女になってしまった。写真のyuiはブランドの服を着て、ブランドのバッグを抱えて。

 3歳なのに本が大好きな殻ちゃんのママとして、アキもこのごろ本を読む。いま◆林真理子の
『100の名言』を読んでいる。そのなかに◆「名のとおったブランド品を買う経済力を持っている女性だけがそれを着こなすことができる」 たしかにそうだなあと思うアキ。読みながら寒くなってきた。 「殻ちゃん⑫」もよろしくね。 11月21日 私も寒くなってきました。 松井多絵子 


ドゥマゴ文学賞のこと

2013-11-20 14:44:42 | 歌う

         「ドゥマゴ文学賞のこと」

✿まず賞を、そして急いで実力を、ふかく礼して花束を抱く (松井多絵子)

 第23回ドゥマゴ文学賞の贈呈式が8日、東京・渋谷のBunkamuraで行われた。受賞者は俳人の恩田侑布子さん(57)。俳句評論集『余白の祭り』が評論家の松本健一選考委員により選出された。この賞は毎回1人の選考委員により決まる。俳句に関する本の受賞は初めてである。
 受賞記念対談のなかで、「新人でなく、よくできた小説でなく、現在の文学シーンを刷新する作品」を選考基準にしたのだと松本選考委員は語った。

 恩田さんは結社に属していない。これまでも賞には縁がなかった。しかい句集は上梓している。『イワンの馬鹿の恋』~2000年~、『振り返る馬』~2006年~、『空鹿秘抄』~2008年など
実作者だからこそ評論が書けたのではなか。✿まず賞を、そして急いで実力を これは私のことです。恩田さんはすでに実力がおありでしょう。 ★「おめでとうございます恩田侑布子さま」

 渋谷は若い子の街といわれていますが、Bunkamuraは中高年が多いですよ。私の家から
35分で行ける巴里です。少し気取って美術館で鑑賞しすぐ傍の★ドゥマゴで珈琲とケーキ。ときには老女たちとランチしながら井戸端会議をしたり。この巴里から帰るときわたしはドゥマゴのフランスパンを買うのも楽しみの一つです。         11月20日  松井多絵子