えくぼ

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うつ地獄に行ってきた

2013-11-25 14:25:31 | 歌う

          「うつ地獄に行ってきた」

 ❤納豆のねばねばの糸が鬱の字になる鬱になどなってはならぬ  (松井多絵子)

 『仕事を休んでうつ地獄に行ってきた』という本が売れているらしい。著者の丸岡いずみは元日本テレビのニュースキャスター。突然、うつ病になり、自分自身で治せると考えて薬を飲まず
に放置した結果、こじらせてしまった。番組を降板し実家で自室にこもり自殺までおもい、母親に毒薬を盛られたという妄想に襲われる苦しい日々を過ごした。結局入院し薬を飲むことで解放へ向かい、社会復帰することができたのである。

 著者は深く思い悩まずに行動してみるタイプだそうである。彼女の周囲の人々からも鬱になるタイプではないと言われている。しかし鬱の多くは性格や考え方が原因なのではなく、脳の神経伝達物質の働きが悪くなることでも起きる病気らしい。強いストレスや過労が引き金でこれらの物質の分泌が悪くなると、感情のコントロールができなくなり鬱になる人がいるのだ。

 <気配り老女A子>は還暦過ぎた頃から鬱がはじまった。薬を飲み半年ほどで正常になり、薬を止めたらまた鬱。薬の副作用が怖くて飲まずにいたらどんどん悪化、電車のホームで飛び込みたくなったこともあったらしい。「薬を飲み続けて全快まで6年かかったわ」と言っていた。彼女は真面目で律儀、気配り屋さんだ。群れたがり屋さんでもある。人間関係のややこしさが彼女をストレス過剰にしていたのか。しかし副作用をおそれて薬を避けたために鬱の闇をさらに暗くしたのだろう。

 「薬の副作用」についての研究をしている方々、よろしくお願いしますね。
                              11月25日  松井多絵子