「ドゥマゴ文学賞のこと」
✿まず賞を、そして急いで実力を、ふかく礼して花束を抱く (松井多絵子)
第23回ドゥマゴ文学賞の贈呈式が8日、東京・渋谷のBunkamuraで行われた。受賞者は俳人の恩田侑布子さん(57)。俳句評論集『余白の祭り』が評論家の松本健一選考委員により選出された。この賞は毎回1人の選考委員により決まる。俳句に関する本の受賞は初めてである。
受賞記念対談のなかで、「新人でなく、よくできた小説でなく、現在の文学シーンを刷新する作品」を選考基準にしたのだと松本選考委員は語った。
恩田さんは結社に属していない。これまでも賞には縁がなかった。しかい句集は上梓している。『イワンの馬鹿の恋』~2000年~、『振り返る馬』~2006年~、『空鹿秘抄』~2008年など
実作者だからこそ評論が書けたのではなか。✿まず賞を、そして急いで実力を これは私のことです。恩田さんはすでに実力がおありでしょう。 ★「おめでとうございます恩田侑布子さま」
渋谷は若い子の街といわれていますが、Bunkamuraは中高年が多いですよ。私の家から
35分で行ける巴里です。少し気取って美術館で鑑賞しすぐ傍の★ドゥマゴで珈琲とケーキ。ときには老女たちとランチしながら井戸端会議をしたり。この巴里から帰るときわたしはドゥマゴのフランスパンを買うのも楽しみの一つです。 11月20日 松井多絵子