えくぼ

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山下澄人と恩田陸と

2017-01-29 09:22:19 | 歌う
         山下澄人と恩田陸と

 ♦ 弱いのは男ではない女らが強くなってしまっただけです  松井多絵子

 朝刊を開いて気が付く。「今日は日曜なんだ」。寒さの極まる1月末の休日は「家で本を読みなさい」というように本のど派手な広告。まず芥川賞の ✿「しんせかい」、新世界」ではなく、なぜ平仮名なのか。~青年は「先生」の生き様に何を学んだのか。文学界の異端児が描く、自らの原点!

 著者の山下澄人は1966年兵庫県生まれ。脚本家・倉本聡が開設した富良野塾二期生。96年より劇団FICTIONを主宰、2012年「緑のさる」で野間文芸新人賞を受賞。

 ✿「しんせかい」の広告には又吉直樹がおすすめの文を書き、応援している。

 常識的なことを取っ払って、クリアな視点で世界を見て、正直に言葉にされている。僕は山崎さんの作品がすごく好きで、ファンなんです。

 おなじ朝刊に「しんせかい」の1.3倍ほどのスペースで直木賞 ✿「蜜蜂と遠雷」の広告がどーんと載っている。しかも27万部突破とは。ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

 ✿「蜜蜂と遠雷」の広告には 作家・朝井リョウが次のよう応援している。

 読み終わるまで私たちを放してくれない。休日に一気読みすることをオススメする。ドラマチックな展開、魅力的なキャラクターによる語り、気づき、考察の数々、ごくごく飲み干したくなるような文章表現~~小説で味わいたいたい要素のすべてが凝縮されている。奇跡のような1冊だ。こんな小説を、私もいつか書いてみたい。
 
※(たとえば私がいまワインをごくごく飲み干したら明日まで眠り続けるかもしれない。体調もおかしくなり脳も狂いだすだろう。でも小説ならいっき読みしても後遺症の心配はない。。私は読み過ぎて体調をくずしたことなどない。いつも読みながら眠ってしまう。読み終えたら朝だったという小説の書ける恩田さんはお酒は召しあがるのかしら。


          1月29日  松井多絵子