えくぼ

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脚本家のなりたい

2017-01-07 09:35:11 | 歌う
          脚本家になりたい
                        
 ♠ なぜだろう光りそこねてしまうのは私は陰に愛されている 松井多絵子
        
 テレビドラマのコンクールに何作か応募したが、すべて落選した。今は脚本家として活躍している山田むつみは出版社に勤めながらシナリオ教室に通った。転職した雑誌社が半年で休刊になりシナリオ・センターの広告を見つけた。授業で自作を発表すると「面白い」と褒められ「脚本の才能があるんじゃないかと勘違いした」。私も初めて投稿した短歌が入選し短歌の才能があるなんて勘違いし苦戦することになってしまったのである。
                      
 2001年、NHK大阪放送局が主催するBKラジオドラマ脚本賞に得意な時代劇で応募し、佳作に選ばれた。04年、NHKの時代劇「御宿かわせみ」でテレビドラマの脚本デビュー、それから2年ほど、編集者と脚本家の兼業が続いた。金曜の夜から脚本を書き始め、徹夜して月曜の朝まで書く。06年春、脚本家専業になった。

 ♠ 目標に遠く離れた位置にいて何を捨てればいいのか風よ
     
 「書くスタイルが決まった」のは08年、NHK連続ドラマ「トップセールス」。企業が男性中心だった昭和時代に車のトップセールスマンになった女性の一代記。時代のうねりがわかる年表を作り、人物を配した。この手法は後の作品にも共通している。
 
 ♠ がんばれば報われるのだとおもわせるテレビドラマの「ゲゲゲの女房」
                                  
 何年も前のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」はまだ忘れられないドラマである。脚本家・山田むつみ自身が投影されているからだろうか。私は「ガンバレ、ガンバレ」と登場人物を応援しながら、自分自身を応援していた。

 ♠ わたくしの落選歌稿が残されているかもしれぬT社に来ており

 「出版社に送ってボツになった原稿はどうなっているのかしら」と聞かれたことがある。今では歌人として活躍しているので自分のボツ作品は処分してほしいと云っていた。しかし、そのなかには光る作品もあるかもしれない。知名度の有難がられる昨今、山本むつみボツ作品をテレビドラマ化してみたら、。陰が光り輝くかもしれない。

    ♠ いくたびも落選せしを知りしより片岡球子の冨士の絵たのし
                                 
              1月7日 松井多絵子