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マグロ一本家二軒

2017-01-06 09:29:48 | 歌う
          マグロ一本家二軒
                        
  ★ 初競りのマグロ一本家二軒  千葉県 姫野泰之

 朝刊の「朝日川柳」に昨日の水産物の初売りのことが取り上げられている。何とも鮮度のいい川柳だ。1月5日早朝、水産物の初競りがあった。生鮮本マグロ1本が7420万円。家が2軒買えるのではないか。落札したのは、すしチェーン「すしざんまい」の経営会社、最高値での落札は6年連続。同社の木村清社長は「ちょっと高いなあ。みんなで争って高くなった」

 2013年の1億5540万円に次ぐ2番目の高値。昨年は1400万円(1キロあたり7万円)
マグロは日本で最も人気のある魚。2~3メートルのマグロもあるらしい。サバ科の魚で暖海性、外洋性、世界各地で食用魚として漁獲されている。日本ではクロマグロの消費が多いが、ローマ帝国時代もクロマグロが食べられていたらしい。
                         
 ♠ 泳がねば死ぬとうマグロのごとわれは昨日も今日も1万2千歩 松井多絵子

 マグロは泳ぎ続けていないと死んでしまうということを知ってから可哀そうな魚に思えてきた。休むことなく泳ぎつづけているときに人間に捕られ食べれれてしまう。刺身や寿司だけでなくフライやサラダに入れたり、さぞ人間を恨んでいることだろう。マグロは肺呼吸できない。人間のように肺で吸って呼吸することができない。吸えないから水を通して呼吸する。

 「長生きするためには1日1万歩け」としきりに言われる。雨の日は歩きにくいから晴れた日は1万2千歩を心がけている私。歩かなければ死んでしまうように思える。私もマグロになってしまうのだろうか。歩いていると辺りの樹木は海草になり、行き交う車は魚たちに、ビルは岩となる。わたしは鰯か、マグロの餌かもしれない。
                         
    ♠ 明日もまた歩いてくれよバスタブのぬるき湯の底に眠そうな脚

                 1月6日 松井多絵子