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速報☀朝日俳壇賞

2017-01-16 09:59:08 | 歌う
         速報☀朝日俳壇賞

 本日朝日朝刊に第33回朝日俳壇賞が発表。2016年の入選句から4人の選者が1句ずつ選んだ。受賞者には賞状と記念品が贈られる。

   <金子兜太 選>

       ✿ むのたけじとふ反戦歌虫の声

                (秩父市) 浅賀信太郎  

 受賞の言葉  わたしにとって俳句は知恵の輪のような詩です。見る、成る、祈る、そして励ます、今ではみんな俳句でやらせて頂いております。心より感謝を申し上げます。

 <評> 今次大戦への反戦の表現に徹した、むのたけじ氏への賛歌。

    <長谷川櫂 選>      

       ✿ 降る雪や昭和に二つ国ありき

                 (岐阜市) 阿部恭久

 受賞の言葉  発句に発し、俳句俳は興り、個人とか世界とか。投句、どこへ行くのだろう、、この度は有難うございました。励みに到します.永い、永い、自由の仕事、、

 <評> 社会問題はただのスローガンになりがちだが、これは俳句になった。

     <大串章 選>

       ✿ 芭蕉忌や吾も枯野に近づきて

                  (河内長野市) 西森正冶

 受賞の言葉  うれしいやら恥ずかしいやらで戸惑い、もっと秀句があったのではと逡巡もしております。これからも、さらなる努力を続けていきたいと思っております。

 <評>「旅に病で夢は枯野を駆け廻る 芭蕉」を踏まえる。俳句は生涯の友。

     <稲畑汀子 選>

       ✿ 噴水の空に触れむとして崩る 
                   (神戸市) 池田雅かず  

 受賞の言葉  空に届かんばかり勢いよく噴き上がるけれど、やっぱり落ちてしまう噴水。
でもその先端は溌剌として、光に輝いて見えました。そんな姿に元気をもらいました。

 <評> 水という形のないもので形を表す噴水。空との接点を発見した妙。

 
 4人の受賞者はみな男性である。今日の入選句は男性21人、女性19人。年間入選句は男女おなじような割合だとしたら、なぜ男性の年間賞が多いのだろうか。社会詠、時事詠が多いからか。「新聞をもっとよく読みなさい」と注意されてるような気がする。私のように新聞の政治経済面はあまり詠まない女性が多いのだろうか。ガンバレ女性たちよ。
                                  
           1月16日  松井多絵子