えくぼ

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11歳の哲学者

2017-01-12 09:31:43 | 歌う
            11歳の哲学者
 
 ♥ 哲学は苦手なわれが朝ごとに読みて諾う「折々のことば」 松井多絵子

 書店の「哲学書」の前で立ち読みしている人を見たことがない。私も素通りしている。昨年8月に出版した✿「見てる、知ってる、考えてる」が累計17万部も売れていることを昨日の☀夕刊で知り驚いた。「子供は子供ではない。小さなからだの哲学者です」という前書きから始まるこの本は、日々の生活で感じた「哲学」を記した92篇の短文で構成されている。

 ♥ イジメられないためにイジメる子と組むを許さぬ父は壮年だった

 著者の中島芭旺くんは小学3年の9月から不登校になった。福岡から転勤した東京の学校で殴る蹴るのイジメに遭ったのが原因だ。登校時間になるとおなかが痛くなり、学校の了解を得て、月1回、学校に報告に行く以外は自宅学習、ポケモンなどのゲームを楽しんだり、ツイッターやフェイスブックを。

 両親が離婚し母の弥生さんに「本を読んであげる」と辞書を片っ端から読み上げた。もの静な子だったが、不登校になってから、イキイキと自分の言葉で表現するようになった。
                                       
 ◉ 僕は不登校は一つの才能だとおもう。不登校するという決断、自分を信頼できる。
 ◉ 羨ましいは尊敬にも妬みにも変わる。尊敬したら、その人が自分の予告編に、、。
 ◉ ママのところに生まれてきたことこそが一番の才能。
 ◉ 自分を大切にしよう。話はそれからだ。
                              
 芭旺くんよ、自分を大切にしてください。とても可愛らしい男の子のアナタがテレビなどで異常に大人びた発言をする。私は見たり聞いたりしてないが、マスコミはアナタを面白がっていると批判する人も多い。我流はたしかに面白い。落書きの絵や言葉のように。でもアナタは狭い世界で生きている。学校の先生たちはイジメのトラブルを避け、アナタからも避けている。全く無責任だ。アナタはいまイジメる人から逃れても、いずれ自分も信頼できなくなる。子供のアナタが指導者なしに自宅学習は無理だ。人と付き合うことなく今後生きてゆけない。

    ♥ 落葉の眠れる木々に電飾し人を集めるこれだってイジメ

               1月12日 松井多絵子