えくぼ

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イルミネ後遺症

2015-12-24 09:50:54 | 歌う

              ★  イルミネ後遺症  ★         

 ♦ 星たちは不機嫌だろう電飾の日本の夜を見下ろしながら  松井多絵子

 黄葉が終わり12月になるとイルミネーションが都市の夜を飾る。イルミネーションの起源は16世紀、ドイツ人が木にロウソクを飾ったことかららしい。日本での電飾の発祥の地は札幌、昭和56年、欧州の電飾をヒントに大通り公園に約1千個の電球を飾ったといわれている。この数年私は歳末のイルミネ・ツアーを楽しんでいる。今年も12月15日2時に新宿を出発し、舞浜イクスピアリ~ホテルオ~クラ東京ベイでディナー、ホテル庭園の電飾~東京タワー展望台~丸の内電飾の観賞~六本木けやき坂電飾の観賞~新宿22時着
                  、㊟クラブツーリズムバスツアー。料金は1名8980円 

 舞浜ホテルオークラでバイキングの早めの夕食後、約5時間も私の眼は光の海を泳ぎ続けたけたのである。月も星も見ることなく電飾の世界で過ごしたのだ。翌朝、目覚めたとき、私の視界は青や銀色、時々赤が点滅を繰りかえす。昨夜の電飾の世界が続いている。今までこんなことはなかった。近くの眼科で診察した結果ドライアイだと、、。目薬をさし、しばらく様子をみるようにと医師にいわれた。あの日から1週間過ぎてもう電飾は現れなくなった。が、まだ得体のしれない、小さなチカチカピカピカが時々あらわれる。

 電飾の明りが目に染みて涙を流しながら夜の街を歩くドライアイの人もいるらしい。イルミネは電球、発光ダイオード、光ケーブルなどにより淡い光の光源を集め夜間の装飾となる。Xmasツリーから煙があがり火事になりかけることも多いらしい、華やかななものは危険も潜んでいるのだ。要注意。夜空の星は目にやさしい。目に残ることなく消えてゆく。

       ♦ 年末の夜道をひとり歩くとき火星の孤独がわれに近づく  

                      12月24日  松井多絵子