・・・ 短歌の緊急シンポジウム ① ・・・
♦ 炭化せる骨片二つ寄り添ひぬ大石芳野戦争写真 (東京都) 荒井 整
本日の☀朝日歌壇・永田和宏選第1席の作品である。選評は~ 荒井氏 写真集『戦争は終わっても終わらない』は戦火に焼かれて炭化した人骨を表紙に置く。戦争の傷痕を越えて生きる人々。」~ この「評」を読みながら昨日午後の、早大大隈講堂での永田和宏の講演の続きを聴いているような気がした。声は低く静かだが、熱っぽく若々しい講演だった。
12月6日(日) 緊急シンポジウム 「時代の危機と向き合う短歌」
講演 「危うい時代の危うい言葉」 永田和宏
ミニトーク 「時代のなかの反語」 今野 寿美
パネルディスカッション 「平和のはざまで歌う」
パネリスト 染野太朗 田村 元 三原由紀子
司会 吉川宏志
「危うい時代の危うい言葉」、永田和宏の講演を、資料プリントを見ながら記してみる。
♦ 阿部政権のこれまで 1、特定秘密保護法 2、武器輸出三原則の改変→防衛装備移転
三原則 3 安保法案強行採決(集団的自衛権と憲法の解釈改憲)
♦ 永田和宏氏のこれまでの発言と行動は 新聞以外にも京都岩倉9条の会、学生と学者による街頭宣伝行動、今年9月6日は新宿のホコ天、など。西に東に活躍している。
昨日、永田は「言葉こそが民主主義の根本、根幹ではないか」と私たちに語りかけ、「言葉が私たちから奪われることを怖れている」と語る。失言を取り消すことがコワイ。取り消された言葉がより強く残る。反対を言えないコワさ。そして歌の力を信じると語る永田和宏はまだ青年だ。私だってまだ老人にはならないぞと朝からパソコンに向かっている。
12月7日 松井多絵子