・・・ 読まなくてもいい本 ・・・
▲まだ読まぬ読みたき本の嵩のごと行く手に深緑白神山地 松井多絵子
今年は残り18日、それなのに私が年内に読みたい本は20冊以上。もちろん読めるはずがない。朝刊☀本の広告の ✿「読まなくてもいい本」の読書案内 著者・橘玲 1600円 の広告が目につく。~人生は短い。”本当に読むべき本”だけ読もう!知の最前線を5日間で探検する。情報過多の現代に、もっとも効率的に知の最前線を学べる本、教えます、と広告文。この本に5日間付き合ったら私の今年がなくなる。読むなら来年から、、。
年末の日曜はのんびりしたい人が多いだろう。✿「弱虫でいいんだよ」~進化や競争を越えた新しい道をさぐる”弱さ”と”愛”の人類学。著者は辻信一・明治学院大学教授、通勤電車で読むか、旅の乗り物の中で読むのもよいかもしれない。ちくまプリマ―新書(840円)
あわただしい師走にこそ「ホッ」とできる1冊を「平常心のコツ」~乱れたこころを整える93の言葉。~こころ が乱れたときは歩くだけではダメなのか。93の言葉が必要なのか、「心」とはまことに厄介なものだ。23万部も売れているとか、1200円の本が。自分の心の操縦に苦労している人々がわんさといるのだ。人生は「てきとう」に生きるぐらいでちようどいい。著者・植西聡は心理カウンセラー、広告を見ながら私はナッツをつまみ珈琲を飲んでいた。
▲本という本が背をむけ立ち並ぶ振り向かないで、そのままでいて
12月13日 松井多絵子
◆ 短歌情報
♦ 梅内美華子監修 『ここからはじめる短歌』 ナツメ社・本体1400円
一度もつくったことのないひとには最初のきっかけを、中級・上級者にはより上達する
コツを伝える。
♦ 江戸雪歌集 『昼の夢の終わり』 書肆侃侃房・本体2000円
「いちはやく秋だと気づき手術台のような坂道ひとりでくだる」