・・・ 短歌同名誌「太朗?」 ・・・
3日前に京都の吉岡太朗から✿「太朗?」という歌誌をいただいた。白い表紙に橙色の手書きの大きな文字で「太朗?」、~このたび、染野太朗と吉岡太朗による同名太朗ユニット「太朗」の二冊目の同名誌「太朗?」を刊行いたしました。
染野太朗はいまNHKテレビ「短歌」の講師として活躍している。12月6日、早稲田大学の大隈講堂で緊急シンポジウム「時代の危機と向き合う短歌」のパネリストだった。
吉岡太朗は『ひだりききの機械』という奔放な歌集を1年前に刊行した。1977年生まれの染野と、86年生まれの吉岡は、まるで品行方正の兄とガキ大将の弟のようである。
歌誌「太朗?」のほとんどが平仮名の歌である。あたかも黒豆の行列、黒豆納豆が売られているが私はまだ食べたことがない。その黒豆納豆を試食するように読んでいる。「太朗」は2016年5月1日の第22回文学フリマ東京に向けて、「太朗」「太朗?」に続く第3号を企画している。そのための短歌作品を募集している。誰でも応募できるそうである。
<作品募集> 「駅」をテーマにした未発表作品 (2首以内)
応募方法 ① 本名 ② ペンネ―ム ③ 郵便番号・住所 ④ 「駅」がテーマ(2首以内)
2016年1月31日(日)23時59分 メールアドレス fromtarototaro@yahoo.oo.jp
✿ 廃駅をくさあぢさゐの花占めてただ歳月はまぶしかりけり 小池 光
私はあじさいの花が大好きだ。咲きはじめてから次第に色が変化し鮮やかになり球状の大きな花になる。初夏に1か月もこの花を楽しめる、散ることもなく萎えてゆく、まるで女の一生のように。あじさいが萎えて7月になると今年も半ばを過ぎた、私の人生も後半になったなどと中高年の女に思わせる花ではないか。掲出の1首は小池光の歌、私の大好きな歌である。廃駅がまず哀愁を誘う。都市の駅よりも地方の駅は抒情が集約する。駅という題詠は色々に詠める。終着駅はドラマを、始発駅は若さを、駅弁はユーモアのある歌などを、、。
2人の太朗さま たくさんの「駅」が集まりまりますように。
12月8日 松井多絵子 、
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