・・・ 歩けば元気に ・・・
✿ いま歩くこの細道のかなたには太平洋がひろがっている 松井多絵子
放送作家の高田文夫さんは歩数計を身につけ、まめに歩く。月に1度、気心の知れた仲間と下町を約3時間、ゆったり散策する散歩会も開いている。09年の東京マラソンに出場中に倒れ、一時は心肺停止になったタレントの松村邦洋さん(47)も常連のお供だそうだ。私は美容体操で腰痛になったこともあり、やはり歩くことが無理のない健康法だとおもう。
高田さんは2012年4月11日夕刻に意識を失い、病院へかつぎこまれると、不整脈で心肺停止、8か所を手術してペースメーカーを取りつけ、集中治療室に。約3か月も入院した。1948年生まれだからまだ老人になったばかり、「スターどっきり㊙報告」など数々のヒット番組を手がけた。あの世へ行くのは早すぎる。「学生の頃から1日4箱吸ってた」彼のような男には成功しているひとがかなりいるが、タバコと酒のために成功半ばで無念の死も多い。
✿ 歩くだけ、歩けば景色はわたくしを健やかにする春はことさら 松井多絵子
退院したらタバコのことを忘れた高田さん。「心肺停止」が「心配停止」になったとは。運がよかったですね。きっと長生きなさいますよ。わたしの周りの元気な老人はよく歩いている。江戸時代は1人平均1日6キロ歩いたらしいという記事を見たことがある。散歩なんて優雅なことでなく、歩かなければ食べることができなかったのだ。働きながらお花見をした人々が多かったかもしれない。折角サクラが開いてくれたのだ。今日は近く桜を眺めよう。
✿ 南側ばかりわんさと咲いているソメイヨシノの意気がまぶしい
3月29日 松井多絵子