えくぼ

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永田紅の三足のワラジ

2015-03-02 09:11:41 | 歌う

              ・・・ 永田紅の三足のワラジ ・・・

 昨年6月1日のブログで 「永田紅の四つの卵」について書いた。この卵は普通より1ランク上の卵かと思っていたが、4個ずつ買うのは常に新鮮な卵を食べるためなのだろう。私はいつも10個入りを買う。常に古い卵を食べているのだ。400m先にコンビニがあるのに。

 永田紅を検索すると 歌人より、学者の紅のついての記載のほうが遙に多い。京都大学物質細胞統合システム研究員などなど、私にはわからない難しいことを研究していて、有望な細胞学者らしい。そして短歌もすでに、、。さらに30代での出産子育て、彼女はどれも手抜きせずに全力投球している。短歌は亡くなった母の河野裕子を背負っての活躍。3月号・短歌研究の永田紅・「鳥の巣よ」より5首を抄出してみる。
         

      あ、寝てる 子は一瞬で寝入るなりカボチャクッキー食べいたりしが

      話せないだけでいろんなことがもう分かっているのだよねえきみは

      手をつなぎ歩く夢など叶えられ我つつましくなりてゆくかも

      上体を揺らしそれほど手は振らずふしぎな感じに子どもは歩く

      星の王子さまみたいに裾をひきずって立ちているなりフォークを待ちて 

 

 3月号だが、雛人形の歌がない。もし紅の赤ちゃんが女の子なら、雛の歌がありそうなのに。今までの彼女の歌からは男の子か女の子かわからなかった。しかし5首目の「星の王子さまみたいに」は男の子を思わせる。いずれにしても、希望の星だ。永田紅のワラジは擦り切れることなどなく、彼女を歩かせ続けるだろう。ときには険しい山道も、、。

      3月2日、晴れ、今日は歩こう、7500歩。   松井多絵子

 

 ◆ 短歌情報

      春日真木子歌集 『水の夢』   角川学芸出版・本体2600円

         すは 米寿やをら浮き立つ家族らに華甲へ還る鍵ひとつ欲る       

      水原紫苑歌集  『光儀』   砂子屋書房・本体3000円 

         天地狂ふ一日ののちを愛のみの裸形となれる人の光儀や