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「現代短歌評論賞のこと」

2013-01-25 20:38:16 | 歌う

          TANNKA 「現代短歌評論賞のこと」TANNKA  松井多絵子

 昨年、創刊80年の「短歌研究」は現代歌人協会の「現代短歌大賞特別賞」を受賞した。
中城ふみ子、寺山修司、春日井建などなど多くの歌人を生み育てた、短歌専門誌であり、最初の短歌総合誌である。短歌の登竜門の新人賞だけでなく、歌壇唯一の評論賞も設定している。

 今年の第三十一回現代短歌評論賞の課題は「現代短歌の基盤」である。文芸の中の短歌の位置は1300年に及ぶ伝統との相剋、21世紀の今、短歌を作ること、読むこと、その基盤となるものは何か。選考委員は篠弘・佐佐木幸綱・大島史洋・三枝昂之の四氏。詳しいことは「短歌研究」の2月号23ページに載っています。

 三年前の今ごろだった。「第28回現代短歌評論賞」に応募しょうと思ったのは。課題「いかに
現代を詠うかー現代短歌の諸相を分析するー」 そのころ「朝日歌壇のホームレス歌人に関心があり書きたかったが原稿の依頼など私に来るはずもなかった。ダメでもともと、宝くじだって買わなければ当たらない、書いて応募しなければなどと夢中で書いて、送り、ボツになることは覚悟していたが、神様がいたのだ。30枚の原稿は紙くずにはならなかった。悪友だと思っていた暴走老女A子からドライフラーワーの花束が贈られた。まだ枯れないで居間を飾っている。

 「短歌研究」の新人賞は少し自信があったのにダメ、まったく自信のなかった評論賞はいただけるなんて、自信のない方こそ応募なさいますように。締め切りは7月1日ですよ。

❤ いくそたびこのビル宛に新人賞応募歌稿を送りしことか

❤わたくしの落選歌稿が残されているかもしれぬT社に来ており

          評論賞は運がよかっただけかもしれない松井多絵子