えくぼ

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本の広告あれこれ④

2013-01-11 14:55:12 | 歌う

          ★★★「本の広告あれこれ④」★★

❤ふるえつつ青むらさきの花襞をひろげてくれる居間の葉牡丹  松井多絵子

 年が明けてから更に寒くなったような気がする。氷河期になるかも知れない。朝刊もひんやりしている。その冷えた新聞の一面の裏に7×7cmの二つの文字▲「冷血」、本の広告である。とことん寒い朝である1月11日は。「熱血」という題名だったらいいのに。しかし「冷血」は夏になったら売れるかもしれない。
でもねえ。宣伝文が”生と死について深く考えずにはいられない””人間存在の根源を問う”。まるで私をイジメルような本だ。

 ▲「三千枚の金貨」 ~桜の木の下に金貨を埋めた。みつけたら、あげるよ。~末期ガン患者から言われた言葉が、4人の男女を宝さがしへと向かわせる。彼らは最後に金貨を手に入れたか。お隣の桜の木が急に気になる。窓をすこしあけて覗いたら、隣の秋田犬が吠えること、吠えること。この本は650円だが上巻と下巻、だから私は立ち読み。下巻の最後だけ読む。金貨はあったか。手に入れたのは誰か。と考えていたら体が熱くなってきた。朝8時すぎの松井多絵子。