えくぼ

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子ネコのような男たち

2013-01-17 14:35:03 | 歌う

        NEkO「子ネコのような男たち」NEKO  松井多絵子

 外に出ればたやすく会える動物は猫だ。猫だけだ。飼い主同伴の犬と異なり猫は単独で自在に動きまわっている。猫の表情は目に集約されているように見える。ちらり、きらり、ぐいっと、人間よりも露骨だ。
 その目としっぽで猫たちの意志は通じているのか。それにしても近ごろは子ネコ的な男の多いこと。女のような男の多いこと。スリムで長髪、女っぽい服、それが女よりよく似合ってる。

 現在は猫を飼っていない私は遠き日の猫を呼び寄せてNEK0を詠みました。

         ★猫をうたう 七首

絵のなかを緋鯉が泳ぎ白猫が死んでるように眠っている居間

われよりも疲れているらし傍らに屈まりて眠る歳晩の猫

ナルシスと名づけて呼べば白猫は振り向かぬまま尻尾くねらす

拾われた猫がまもなく捨てられるコンビニ裏の「ふれあい広場」

猫は耳を尖らせ我の嘘を聞き夫はタバコのけむりを放つ

ひとりではリズムにならぬ黒猫の歩幅に合わせて歩いて行こう

女が強くなったのではない男らが子ネコのようになっただけです