えくぼ

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本の広告あれこれ⑤

2013-01-19 14:46:10 | 歌う

               ★★「本の広告あれこれ⑤」★★  松井多絵子

 新聞の一面記事から読みはじめる人は、真面目人間、優等生だろう。私は今朝「7邦人の無事確認」を見ただけで、一面下の本の広告へ。この欄は広告代が高いだろうなあ、この本は売れるかなあ。などと気をもみながら見る。

▲ 大人の「夫と妻」のつきあい方 

定年後、毎日が日曜日の夫との付き合い方次第で、妻は老乙女にも暴走老女にもなる。井戸端会議の重要なテーマだ、この本は。
①人は判断力の欠如で結婚する
②「忍耐力の欠如」で離婚する
③「記憶力の欠如」で再婚する

 私はまさに①である。いま、出版社は本を売るのに苦労しているらしい。本のタイトルが内容を要約し、①②③のような説明を添える。私たちはすぐに書店へ行く。しかし私のまわりの女は
立ち読みはするが、1000円以上の本はほとんど買わない。不況のおかげで服がとても安く手に入る。一冊の本より一枚のブラウス。老いても乙女になりたい女。教養より見てくれの世。私の歌集の『厚着の王さま』のなかの三首をご紹介します。

❤ 『奇跡のように哀しく切ない物語』を買いし女の歳が気になる

❤ 『猫を抱いて象と泳ぐ』という本を棚にもどして書店を去りぬ

❤ 迷いつつ買わざりし『母(オモニ)』という本の重みの残る手を吊革に

             ※たやすく本を買わないっ松井多絵子