★★「今年の現代学生百人一首」★★
▲毎年この季節、東洋大学から届く「現代学生百人一首」を楽しみにしていられる天声人語様からの受け売りをさせていただきます。松井多絵子
★難しいと言われて燃える夢があるいつか作る機械の義手（広島・工業高校二年・大畑遼真）
★柿や蜜柑栗などザルに盛られてる就活のボクもザルに盛られる（長崎・農業高三・芦塚俊介）
★過ぎてゆく高二の夏を止めたくて朝顔一つ押し花にする （高２・鈴木亜矢子）
★朝早くカーテン開けて光合成満ちたらさああ出かけよう （高１・唐澤春奈）
★弟がテレビ見ながら僕に問う今年の総理は誰がなるのと （高２・正木雄介）
★「詳しくはウェブで」とうたうCMは情報社会の格差広げる （高１・木村紗和音）
★「おかえり」がこんなうれしい言葉とは初めて知った寮に入って （高２・高橋香奈）
★四季のない異国の父へ秋便り庭の紅葉の押し葉のしおり （高３・井上結衣）
★えんぴつがくるりくるりとダンス中白いステージ中間考査 （中３・下迫仁子）
★そよ風にたんぽぽみんな言っている種をたくさん配してちょうだい （6年・本木万葉）
※私よりも半世紀遅れてこの世にあらわれた方々の短歌ですが、私の作る歌とあまりかわらないような、かなりちがうような気持ちで読みました。読みそこなった皆様へ親切な、あるいはお節介な松井多絵子がグログに書きとどめました。 第26回「現代学生百人一首」54000首応募。