★★ 「朝日歌壇あれこれ⑨～朝日歌壇賞」 ★★
1月７日 注目の第29回朝日歌壇賞受賞者は 丸山一、大竹幾久子、猪狩直子、松田わこ
高野選 ＜評＞空、木、鳥、微風、噴水の初夏の声々をキャツチした爽やかな抒情詩。
★空語木語鳥語微風語噴水語すべて爽やか今日より五月 （新潟市）丸山 一
※ 春は自然のおしゃべりが楽しいですね。春よ来い。四月よ五月よ早く来い。
永田選 ＜評＞「私に比べたら」と言いたくなるのが人の性。原発への視線に葛藤は深い。
★あれしきの被爆で何を騒ぐかと言ってはならぬ我は被爆者 （アメリカ）大竹幾久子
※ 大胆な上句だ。被爆した作者のアメリカからのするどい一首。
馬場選 ＜評＞青い薔薇が咲く内定通知を出した会社と受け手の喜びが通い合う。
★一輪の青き薔薇咲く一通の内定通知子に届きたり （ひたちなか市）猪狩直子
※きっと有望な会社でしょう。青い薔薇の描かれた内定通知を送る気配り。
佐佐木選 ＜評＞松田梨子・わこ姉妹の一年でした。「日傘の陰にぴょんと入り」がいい。
★ママが差す日傘の影にぴょんと入りそのまま影絵見ながら歩く （富山市）松田わこ
※ 小６になる｛わこチャン」 この夏はママの日傘から飛び出してごらん♪♪♪。松井多絵子